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宙釣りで良型的チュ~

[ 2020年8月30日 07:06 ]

透明度が自慢の上大島
Photo By スポニチ

【ヘラブナ大作戦】神奈川県・相模川にある野池、通称「上大島のシャリ穴」釣り場を紹介する。ビギナーからマンネリを打破したい人にもピッタリ。ヘラとの駆け引き、楽しさ、味わい深さを体感すれば、日ごろのストレスも発散できること請け合いだ。
 (スポニチAPC・上田 観水)

 密を避け、相模の川風を受けて訪れた上大島ヘラ釣り場は、すでに秋の虫が大合唱だ。

 透明度の高い釣り場だが、上流の増水で放水があったのか少し濁りがある。ヘチを狙って7尺竿、約1メートルの底を餌「コウテン」をやわらかタッチで仕上げ攻めてから30分。ウキが横へ走る当たりで水中をのぞくと、小ベラの集まりが見えたので約10センチタナを切るとズバッ。2、3匹釣り上げると、今度は沖の藻面に30センチ級の良型が散見されて8尺竿に変更。藻際を宙層狙いにすると、27センチ級が釣れだした。

 八王子市の坪内一億さん(77)も3メートル竿でマブナ、雑魚などを二十数匹入れ食い状態の中から、25~30センチのヘラブナを10匹釣り上げていた。「ヘラは宙釣り。底釣りにこだわると数は伸びない」と一言。さらに「ヘラ釣りも日進月歩。特に餌遣いが大切」と釣り方のマンネリ化は禁物と力説していた。

 当日は、宙釣りでよくウキが動き、底攻めの釣り人は「当たりは少なかった」と口をそろえ、反省の釣りのようだった。
 相模川系水域には12カ所のヘラ釣り場が点在し、3メートル以上の水深や、本流でアユ釣りの竿に「50センチ超の巨ベラが掛かった」との噂話もあり期待されている。

 上大島は透明度が高いとあって、水底の状況などが確認できるので状態を把握するにはお薦めの池だ。 

◎釣り方 ダンゴ状の餌を食わせる釣りなので、袋の説明書に従い餌を作り上げ、ハリより一回り大きく付けてスタート。タナまで持つことを意識し、しっかりウキをなじませ、トップが餌の重みを表した状態で一呼吸待つ。サワリがなければ餌落ちで繰り返す。

 サワリが出てもウキの動きが悪ければ角ばらせて餌を付け、入りが悪ければ餌に圧力をかけ丁寧に餌付けする。ウキが動きだしたら、同じ位置でしっかりとした当たりを取る。

 理想の当たりはフワフワと触りながらトップ先端付近までなじんで「モヤモヤ、ツンやドン」など。タナ、餌の硬軟、付け方で変化させる。

 いろいろと工夫して釣り上げれば、ヘラの楽しさを実感できること間違いなし。

▼釣況 相模屋水郷田名店=(電)042(762)0330。入漁料は日釣り券800円、現場売り1400円、年券1万2000円。

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