クロダイ玄人へ…新たな一歩 戦略練り次は“年なし”だ

[ 2020年8月23日 11:55 ]

合わせをビシッと決めて7匹釣り上げた貝森船長
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 「どうせなら竿を出してみたらどうですか?」と山本光男船長の勧めもあって、クロダイのかかり釣りに初挑戦だ。釣り担当になってずいぶんたつが57歳の手習いである。

 引き舟でボートを舫(もや)ったのは「貯木場」。水深は5~6メートルで、指南役として同乗してくれた貝森秀一船長によると「数が出ている場所」だという。

 【釣り日和】静岡県清水でかかり釣りのクロダイが釣れている。山本釣船店からの情報では50センチ超の“年無し”も交じり、トップで30匹超という日も。「好機到来」とばかりに釣れっぷりを確かめに出掛けた。(笠原然朗)

 桶(おけ)いっぱいのオカラにマルキユーの「チヌパワー」を混ぜる。成分表を見ると「酵母、煎(い)りぬか、麦、乳酸菌製剤」などが配合され健康食材の風情。用意してもらった餌はオキアミ、サナギ、コーンで、これらをハリに掛け「オカラダンゴ」で包み込む。「ダンゴは餌を守り、魚を寄せるほかオモリの役目もあります」と貝森船長。どうりで中に砂利が入っているわけだ。ダンゴの大きさはテニスボール大。餌を付け、アミをひとつまみトッピングしてから、ダンゴを握る…を繰り返していると気分はキッチン「クロダイ亭」のシェフ。船上は厨房(ちゅうぼう)だ。

 極細の竿先に反応が出て、巻き上げてみると餌が取られている。フグの仕業だ。そんな中、貝森船長のビシッという合わせが決まった。竿を立てやりとりの末に上がってきたのは25センチほどの本命。「当たりがあってから食い込むまで待って合わせました」。我慢の釣りで得た貴重な1匹。別図のように仕掛けはシンプル。これで大物ともやりとりをするのだ。

 午後3時の納竿まで、それらしき当たりを合わせ損なったのが2回、小さなフグが釣れただけで本命はゼロ。一方の貝森船長は7匹釣り上げた。

 「百聞は一釣にしかず」だ。この釣りは「釣れちゃった」がほとんどない釣りなのだろう。戦略性に富み、「釣りはクロダイ一本」というマニアが多いのもうなずける。

 ちなみにこの日のトップは22匹。47センチの大型も出た。完敗に終わった炎暑の“釣戦”だったが、気分は悪くない。「日々是(これ)新たなり」。何歳になっても新しい世界を知ることは素晴らしい。

 ◯…47センチ、この日一番の大物を釣り上げたのは東久留米市の斉藤道広さん(45=造園業)。「ダンゴで釣れないので、4~5メートル投げて狙いました」。クロダイ釣り歴は20年以上。「多い時は1カ月に7回、少ないときでも2~3回は通っています」。釣技の引き出しが多いのもうなずける。「この釣りは面白過ぎて、もう抜けられないです」。

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