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遅れても本番「いつもと違う夏」水遊びいっぱい…自分だけの場所探して竿を出す

[ 2020年8月19日 07:32 ]

良型を釣り上げた筆者   
Photo By スポニチ

 【2020アユ】8月中旬になり、ようやく水量は落ち着き、連日の晴天でアカ付きは良好。遅れて本番が始まった夏のアユ釣りを近場の川で楽しもう。神奈川県相模川水系の中津川で竿を出した。(スポニチAPC・恩田 誠)

 中津川は相模川の一次支川で、厚木市内で合流する。上流部の中津渓谷は宮ケ瀬湖に沈んでしまったため、宮ケ瀬副(石小屋)ダム下の中下流域がアユ釣りのポイントになる。
 川はほぼ平らな場所を流れるのでアユ釣りに不向きな急流はほとんどなく、ほぼ全ての場所で竿が出せる。また沿岸を走る道路からは入川が容易で、河原にも細道が多いため、釣り場の移動も容易だ。

 中、下流の水はほぼダムからの放水に頼っているため、河川の状態は副ダムの放流量を見ればすぐに分かる。ネットで「宮ケ瀬副ダム」を検索すれば毎秒の放流量が調べられ、6~7トンで平水、5トンでやや渇水、10トンまでなら釣り可である。

 中津川は天然そ上が多く、今月11日には追加の成魚放流も行っているため、釣れるサイズにバラつきがある。23センチ以上の大型を狙うなら速めの瀬が良く、中型の数釣りを楽しむならチャラ瀬が狙い目となる。渇水時は岸寄りのアシの茂み下が好ポイントになる。水流が多い時はザラ瀬も急瀬になるので、オモリ使用が必須。出掛ける前に放水量をチェックすると攻略法が事前にイメージできる。

 今回はこの川で最も人気のある場所を図示した。私は田代運動公園前も角田大橋上下もトロ場の泳がせが好みなのだが、夏休み中は子供連れが多く、トロ場は格好の遊び場になるため、この釣りは難しい。

 こんな時は河原の小道を車で移動し、家族連れが遊びにくい場所を探して竿を出す。

 今回も角田大橋下のトロ瀬で幸先良いスタートを切ったものの、水遊び客が大勢押し寄せてきて、トロ場では全く釣りにならなくなった。

 同行した江東区の澤井憲治さん(70=自営業)は、深めの流心と浅瀬との中間付近(水浸60センチ前後)の場所を探り歩いて数を伸ばした。型は17センチ級が中心だったが「いつもと違う夏」を堪能していた。

 田代運動公園前のザラ瀬では25センチ級が出ていたようで、これからが友釣りは佳境を迎えることになる。

 入川しやすいので釣り人は多いが、それ以上にポイントが多い川なので、自分好みの釣り場を探したい。密を避けてじっくり釣りが楽しめる、味わいのある川なのだ。

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