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穴場で熱闘!!夏クロダイ 「紀州ダンゴ釣り」で攻めて2匹+マダイ

[ 2020年8月9日 14:44 ]

本命のクロダイにマダイを追加した富樫さん
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】新潟県村上市の鵜泊漁港で夏クロダイと勝負してきた。思ったほど小魚は少なかったが、今回は「紀州ダンゴ釣り」に軍配が上がった。(スポニチAPC・小林 純平)

 釣り場の鵜泊漁港は短い堤防だけの小さな漁港だが、クロダイやマダイの隠れポイントとなっている。釣期は夏場から晩秋にかけて。筆者もこれまで好釣果を挙げているお気に入りの漁港である。

 この日は地元の釣り仲間、村上市・富樫知之さん(37=会社員)と堤防に並んだ。

 富樫さんはウキフカセ釣りや「渚(なぎさ)釣り」もこなすが、夏場はウキを使っての「紀州ダンゴ釣り」で攻めるという。フカセ釣りの筆者は、水深を測り、約5メートルのベタ底にタナを調整した。富樫さんのタナもほぼ同じである。

 ポイントは港内向き。潮の動きはほとんどなく、仕掛けが流れても数メートルを行ったり来たり。ベタナギだから小さな当たりも瞬時に捉えることができる。

 しばらく様子を見たが、予想に反して餌取りが見えない。時季的にもマアジなどの激しい攻撃が全くなく、付け餌のオキアミが姿を崩さず残ってくる。富樫さんも仕掛けを回収したが付け餌は残ったままである。

 だが1時間もたたずに富樫さんのロッドが海面近くまで曲がった。合わせる間もなくハリスが切られた。もしかして大物マダイ?細仕掛けなので仕方がない。

 それまで当たりのなかった筆者のウキがストンと海中に消えた。手元には確かなクロダイの手応えが伝わってくる。数回のリーリングで水面に姿を見せた本命は、40センチに届かなかったが、うれしい1匹である。

 その後、当たりは訪れることはなかったが、富樫さんだけに当たりが集中。ハリス切れやハリが折れたりもしたが、それでも取り込んだクロダイが2匹と小型のマダイ。うらましい釣果だ。見逃すような小さな漁港だが侮れない釣り場である。

●ブームの餌木でマダコ連発

 【純平の磯リポート】

 ◎横浜新山下・渡辺釣船店

 「もた~」「ジワリ」――これ、マダコの当たり。誘いを掛ける竿先に違和感があったら…1拍置いて合わせを入れる。
 2年続きで“当たり年”になった東京湾のマダコ。乗船した10人がブームの餌木狙い。担当の金子大士船長はここがダメならあちらへ。横浜、川崎、千葉沖など広範囲に狙うため、オデコ知らず。スタートして1カ月半、漁協で決めた制限は20匹。「到達する人は少なくなったけど、10~15匹釣る人はいます」と船長。

 良型が望める中ノ瀬が、潮の濁りから低調。で、水深10メートル前後の護岸周りを中心に攻めることに。海底は捨て石ゴロゴロ、油断するとすぐ根掛かり。タコが餌木を抱えて石の間に潜り込むことがある。根掛かりと思っても、竿をあおり続けているとタコが付いたまま外れることも。筆者も2回あり大もうけ。その1匹は1キロを超えていた。

 400~600グラム級を主体に連発していたのは、横浜市の金坂靖子さん(42)。ご主人辰美さん(53=会社員)と交互にリーリング。「今季3回目。面白い。また来ます」。明るい表情の靖子さん。

 オモリは20~40号。回収できない餌木も多い。スペアは余分に用意したい。(スポニチAPC・林 悠二)

 ▼一口メモ 根掛かり対策が大切。道糸が斜めになったら即、投入し直す。そのままだと石の間に入る。小突きつつ根掛かりしないのを確認し、ゼロテンションで誘いを掛ける。

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