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まるで天国の鳥!!久米島で大型キハダ45キロ

[ 2020年7月30日 08:48 ]

23キロに次いで2匹目にゲットた筆者の45キロキハダ
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】沖縄・久米島は周年狙えるキハダ天国。相模湾では来月1日に餌釣りが解禁するが、一足お先に強い引きを味わってきた。20キロ級がアベレージの中で、今回の釣行では45キロ超級とのバトルを展開。いつもながら期待を裏切らない島だった。(スポニチAPC・林 悠二)

 相模湾では不発で終わる年も多いが、久米島ではオデコ知らず。船が出れば、まず100%顔が見られる頼りになる釣り場だ。

 久琉海(くるみ)丸(田端幹夫船長)で竿を出したのは、ルアー組3人と餌組2人。餌の方はここ数年実績のあるパラシュート釣り。ナイロン製の袋に、ムロアジのブツ切りとフスマを詰め指示ダナに送り、一気に振り出して魚を寄せる。

 ポイントは航程1時間ほどの水中パヤオ(魚礁)2番。水深2000メートル、指示ダナは120メートル。コマセをまいて当たり待ち。すると5分後、魚探をのぞく船長から「来るよ」――その声とほぼ同時だった。

 ストライク!竿先をグイグイと絞りながら、ラインを引きずり出していく。ファーストランは50メートルでストップ。走るスピードと引きの強さが少し弱い。案の定、23キロ級の中型だった。この直後の第2投もすぐヒット。これはデカい。ラインが80メートル走ったところで、やっと止まった。巻き取りのチャンスだ。油断すれば際限なく潜っていく。電動リールがうなり、取り込みに手間取った。スタンディングは無理。竿掛けの助けを借りて、リール手前でラインを手繰っての攻防だ。160センチ、45キロの大物。朝方の40分ほどで2匹。ここから同乗者の応援に回った。

 炎天の洋上に鳥山が出るが、大型のボイルはない。キメジ、本ガツオ、ツムブリが顔を出すが、どれも5キロ以下。ルアー組は苦戦気味の滑り出し。

 餌組で竿を並べたのは滋賀県堅田のユーチューバー。「“フィッシュマグネット”なんです私」とおどける秦拓馬さん(39)の第1号は6キロ級のメバチマグロ。次いで同級のキハダ。相模湾では昨年、イワシの泳がせで33キロを上げているとか。初の久米島で「50キロ超級を取るのが夢」と意気込んでいる。

 そして、浮きパヤオ4番に移動した直後だった。秦さんの竿に当たりが…。水中を大きく旋回しながら上がったのは、23キロの本命キハダ。「待望のマグちゃん。次はこの上を目指します」(秦さん)と目を輝かせていた。

 さらなる大物を望む秦さんだったが、2日目も出たのは20キロ止まり。夢は次回へ持ち越しとなった。

 久米島は周年釣れるキハダ天国。今季、もしも相模湾で不発なら…その鬱憤(うっぷん)晴らしはこの南国で決まりだ。

 ◯…今回の釣りの様子は隔週刊誌「8/15つり丸」(8月1日発売号)=写真=に掲載予定。また、YouTube「俺達。チャンネル」でも公開。

 ▼釣況 釣り船、宿泊の案内は沖縄県久米島町「ホテルガーデンヒルズ」=(電)098(985)2117。宿泊は朝食付き6500円。チャーター船は15隻。料金1隻7万5000円。パヤオ使用料1隻5000円、餌代別。

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