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良い波に乗ってる 夏ビラメ自己新5キロ たまらない強烈なキャッチボール

[ 2020年7月19日 11:32 ]

神農さんは自己新記録の5キロ
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】毎年楽しみな、外川・かせ丸の夏ビラメには心も弾む。今年も解禁当初から絶好調が続いている。当たりが多くて、ヒラメ入門には持ってこいだ。(国友博文)

 狙う水深が浅くて、水温が高いこの時季は、数釣りはもちろん5キロを超える大判サイズも珍しくない。港の朝は、餌のイワシを手際よく船に詰んだら、竹内輝夫船長は、好調が続く利根川の河口沖を目指す。海はナギ模様。この釣りの基本はマメなタナ取りで釣果が左右する。食ったではなくて、食わせた!となると1匹の価値も跳ね上がる。

 元気に泳ぐ20センチほどのイワシを優しくつかんで、素早く丁寧に伊勢尼バリを掛けたら、「食ってくれよー」と念を注入して投入する。

 すると左舷で構える足立区・福島正二さん(66=会社員)のゲームロッドが凄い曲がりを見せる。姿を見せたのは立派なサイズのワラサだ。再び福島さんが竿を曲げると海面にはユラユラと本命を確認する。「新聞に大きいヒラメの釣果が出てたので来ましたよ」とにっこり。

 活性が上がると「ゴンゴン!」と来た。「焦りは禁物」と自分に言い聞かせる。「ギュン!」と竿先が海面に滑り込むとこれが本当たり。夏ビラメは活性が上がると勝負も早い。「食いましたね!」と確認するくらいの余裕をもって聞き上げると「ギュンギュン」と竿先が暴れて「食いましたよ!」と返事が来る。ヒラメ釣りはこのキャッチボールがたまらない。

 隣では葛飾区の大ベテラン、望月利郎さん(83=会社経営)の置き竿にもヒラメが飛び付く。

 「ヒラメ釣りが一番好きですね。おいしいし釣っても最高ですね」と余裕の竿さばき。

 ミヨシでは江戸川区の神農健次さん(79=会社員)が強烈なやりとりの真っ最中。 「デカいぞ!」。海面には緊張するほどの大判サイズだ。福島さんのタモには大き過ぎて入らない!急きょ私が特大ダモを手に取りキャッチ成功。ジャスト5キロに歓声が飛ぶ。 「見てください。口に何本もハリをくわえてますよ」とハリスをブチブチ切ってきた主である。自己記録更新に神農さんの笑顔が輝く。

 タナを上げ大物一発勝負に期待すると「ギューン」と一気に竿が強烈に曲がる。2キロ級の顔を確認してお開きとなった。船中全員安打に青物などのうれしいゲストも登場。
 これからが夏ビラメも本番!外川沖、夢のフィールドへ急ごう。

 ◯…軽くて短いゲームロッドが今や大人気。地形や潮の流れ、魚の活性に合わせた攻撃的な釣りが展開できる。積極的に誘えて当たりが明確。狙い通りに食わせたら、その引きは超強烈でスリル満点。最後まで油断はできない。竿とリールの性能を信じて、全身を使ったやりとりにハマること間違いない!

 ◯…自席の置き竿に強烈な当たり。一気に50メートル以上道糸がリールから滑り出す。「カンパチかな」と船長。海面には1メートルを楽々超える立派なサワラだ。生きイワシを使ったこの釣りはスペシャルゲストも多彩。高級青物や根魚も顔を出す。絶品サワラのあぶりと、ヒラメフルコースに飲み過ぎたことは言うまでもない。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、外川・かせ丸=(電)0479(24)9375。出船は午前4時半。乗合料金1万3000円(餌のイワシ、氷付き)。

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