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お宝40センチ超クロダイ

[ 2020年7月3日 07:03 ]

荒関さんは良型を釣り上げやっと笑顔
Photo By スポニチ

【純平の磯リポート】今シーズンのクロダイ釣りには苦労している。なかなか思うような釣果を出せない。そして青森県深浦町・岩崎の地磯でも冷たい仕打ちに遭った。(スポニチAPC・小林 純平)

 磯場は時たま波で洗われるから入座ポイントは限られる。先客の青森市の荒関達夫さん(55=団体職員)は、手のひらサイズのカイズ(クロダイの幼魚)2匹をスカリに入れていたが、海水は冷たいものの小魚が多いようで苦戦中。

 いくらか離れたポイントに釣り座を決めた。タナは6メートルぐらいで仕掛けを投入したが、数分流して回収したが付け餌のオキアミは消えている。

 荒関さんはマルキユー「チヌパワーくわせダンゴ」釣法を繰り返していたが、それでもオキアミは残ってくることはないという。当たりも出ない餌取りの正体は不明だが、なかなか手ごわいようだ。

 筆者の最初の魚は、一瞬クロダイと思うような重い引き。だが、数回のリーリングで本命ではないことが分かった。釣れ上がったのは40センチを超す良型のアイナメだった。

 そして、くわせダンゴから練り餌の同「食い渋りイエロー」に替えての数投目に待望のクロダイがヒット。

 しかし、サイズが…。クロダイとは呼べないが、津軽での初釣果。丁寧にリリースした。

 練り餌に替えてからは、ウキにははっきりとした当たりが出るようになり本命の期待が増してきたころ、荒関さんが「来たよ~!」。磯竿1号がきれいに曲がっていたが、荒関さんには笑顔がない。相手の抵抗が相当強いようで、慎重なやりとりを繰り返してようやく水面に姿を現したヤツは一目で40センチオーバーと分かる良型のクロダイ。タモに収めてようやく緊張も解け、満面の笑みに変わった。

 この日はカイズクラスが数匹とクロダイが1匹だけで終わった。

 津軽の海は、まだ水温も低めだが、これからの夏の海に期待したい。

▼当日のタックル ロッド=チヌ竿1号53、リール=LBD、ライン=バリバス「ファーストステージ」2号、ハリス=同「ゼロハリス」1・5号、ハリ=同「グランABLチヌ」2号(ゴールド)、ウキ=遠矢ウキ・超遠投小0・8号。

▼釣況 深浦町・権兵衛釣具店=(電)0173(76)2722。

【2020アユ】6月21日の解禁で好スタート。漁協では例年通り4~5月に人工の湖産魚を2000キロ、海産を1000キロ放流。その後も冷水病の心配もなく、現在に至っている。6月下旬の段階で釣れるサイズは12~20センチ。成長の良いのが人工産で海産アユは、やや成長が遅いようだが、下りが遅いためシーズンを長く楽しめる。解禁から足を運んでいる北本市の福田雅雄さん(70)、八王子市の加藤三雄さん(74)、相模原市の諏訪本昌己さん(64)は、背ビレの張った美形アユにぞっこんである。

 気になるエリアは下流両国から始まり、上流の板橋集落までの約20キロ間。両国から笹久根集落まではV字峡で谷が深い。キャンプ場などに駐車して狙う。大室指集落から板橋集落までは漁協の管理する駐車場やオトリ店に車を止めて、好みのポイントを選ぶ。

 足場の良い上流部は初心者からベテランまで狙える開けた釣り場である。 (山口 渓水)

▼使用タックル ロッド7~8メートル、天糸は東レ「将鱗渓流スーパーエクセル」0・5号、水中糸は同0・15~0・3号。フロロの場合は同「将鱗渓流 釣聖」0・15~0・3号。ハリはオーナー「一角」6~6・5号の4本イカリ。

▼釣況 下流は両国屋=(電)042(787)2023、中流は七滝荘=(電)0554(52)2107、上流部は新津商店=(電)0554(52)2011。

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