ベテランの技で船上に沖メバルの雨

[ 2020年6月30日 07:18 ]

佐藤さんは良型をズラリ
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 【菅野順也の釣り巡礼】おっきい沖メバルがゾロゾロ!ズラリと連なる影が濃紺の海に浮かび上がる。新潟県沖の日本海に浮かぶ粟島周辺に繰り出した。(スポニチAPC 菅野 順也)

 出船前に立ち寄った新潟東港の鈴木釣具店・鈴木則久オーナーによると「今年は少し遅れてシーズンインしましたが、近況では数型共に順調に釣れています。ポイントは大きく分けて粟島周辺と佐渡島周辺ですが、ここからはどちらにも行けますよ」とのお話。

 紹介してもらった大栄丸に乗船。吉田栄司船長は粟島方面に舵(かじ)を切った。航程1時間40分。海底に岩盤の根が点在する水深120メートルラインでゴーサイン。仕掛けが全員同時に投入された。餌はイカ短やサバ皮などにも実績はあるが、ホタルイカのゲソ部分だけを使うとその日の潮色に左右されにくく釣果につながる。

 着底したら、ゆらゆらとハリスを潮になびかせるよう誘いを入れると魚の食い付きが早い。竿を動かすペースはゆっくり優しくが基本で、1匹目が掛かってからも誘いを続ける。10年以上前に私は吉田船長から誘いの極意を熱く指導された経験がある。しばらく追い食いを狙うと次々とハリ掛かりして、私の1投目は36センチの特大を含め9点掛けのスタートとなった。

 ひときわ大きく竿を曲げた、本宮市・野内秀一さん(64=衣料品小売業)は、昨年10月の台風で阿武隈川などが氾濫して店が浸水。胸の高さまで水があふれ一店舗すべての商品がダメになったという。

 「人生いろいろありますが釣りでストレス発散して、頑張りますよ」と、沖メバル7匹とスペシャルゲストのアラを連ねて船上を沸かせた。

 船専門で釣り歴は50年以上という、宇都宮市・佐藤仁史さん(69=洋服プレス業)は「旬の魚を求めて関東、東北、上信越の各地を釣り歩いています。沖メバルは明確な当たりと数が釣れるので面白いですね」と、ベテランの技で多点掛けに成功。

 ハリ数の多い仕掛けを手際よく扱っていた、行方市・馬次郁雄さん(66=保険業)は「その地域ごとに釣り方はさまざまですね。地元のうまい人に習って私も上達できました」と良型をそろえた。

 吉田船長に数を伸ばすコツを聞くと「魚はたくさんいる海です。周りの人より食いが良くないと感じたら、誘い、底取り、餌替え、これを小まめにやることが一番です」とのこと。そして「菅野君はうちの船に初めて来たとき全くダメだったけど上手になったな」との言葉も頂き97匹の釣果で竿頭になれた。

 濃紺の海に映える朱色の多点掛け、日本海はやっぱり魚の宝庫だ。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、新潟東港・鈴木釣具店=(電)0254(27)2639。大栄丸=(電)025(255)2390。出船時間などは要問い合わせ。

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