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新型ロッドで天然ヤマメGET 土砂降りでもTコネクションで好感触

[ 2020年6月20日 14:59 ]

豪雨の中、小型の天然ヤマメを仕留めた筆者
Photo By スポニチ

 【奥川文弥の釣遊録】「フライでヤマメが釣りたい」という下畑健一郎さんと一緒に多摩川の有名な支流、東京都奥多摩町の海沢川へ行ってきました。今回は新型のルアーロッドを購入したので、それを試すべく、フライとルアー交代で攻めるという方法を取りました。

 準備したタックルはロッドがジャッカル「TコネクションTS―S56UL(1・6メートル)。チタンKガイド、トルザイトのリング付きのロッドを初めて手にしました。リールは私の手持ちの中では新しい方のダイワ「セルテート1003ヴィンテージ」。ラインはサンライン「スモールゲーム」2ポンド0・6号(フロロ)でした。

 小雨の中、林道へ入って行くと既に先行者の車が3台。その車を避け上流へ上流へと入って行き、ついにどん詰まりまで行きましたが、そこにも車が。

 先行者はそこから上流へ行ったものと判断し、私たちはそこに車を止め、林道を歩いて下りて、車まで釣り上がることにしました。

 準備を終了して第1投。いきなり魚がルアーを追いました。それも3匹。「いるじゃん」とうれしくなって2人で釣り上りました。

 しかし魚は結構賢く、ルアー追うことはあってもなかなかヒットしません。もしかしたら自粛中も攻められていたのではないかと思いましたが、とりあえず反応はあるので、そのうち掛かるだろうとタカをくくっていました。しかし雨が強くなり、ドライフライで水面を攻めている下畑さんにとっては不利な状態になってきました。

 それでも木が覆いかぶさって雨を防いでいる場所ではドライフライにも反応がありました。しかしフッキングには至りません。私もなかなか入魂ができない新型ロッドは非常に快適で、次々にポイントを探っていけました。

 雨は土砂降りになりました。激しく水面を打ち付けます。普段なら水面は鏡のように静かで、魚の警戒心がMAXかもしれないようなポイントが水面バシャバシャでした。そこでの1投目にヒットしました。ルアーはトリコロールミノー43「Tコネクション」に伝わる引きは小気味良く、やはり最新型は違うなと感心していた直後に水面で暴れ、バレてしまいました。大したサイズではなかったですが、この日の最初にヒットをバラし、この上なく悔しかったです。

 そしてなんと2匹目もバラしてしまって、意気消沈どころか「絶対釣ってやる」と土砂降りも気になりませんでした。

 そろそろ終了地点という辺りでは大場所はなかったのですが、小さなポイントを丁寧に探っていると黄色のトリコロールミノーにヒットしました。

 “3匹目の正直”でやっと釣れたのは小型ながら源流を生き抜いてきた奇麗なヤマメでした。水が濁ってきたので急な増水に注意しなければなりませんが、終渓点はすぐそこです。

 終点ではさらに小型のヤマメがヒットしました。下畑さんはフライで3発のヒットがありましたが、空振りに終わり早速、次回の釣行に燃えていました。

 翌日、地元の釣具店で話を聞くと、海沢川は道路からのアクセスがいいため、いつも釣り人は多いそうです。ルアーマンも頻繁に入っているため、源流なのに激戦区と呼ぶべき川だと。特に下流側は春先に放流もあるので人気だそうです。(東京海洋大学客員教授)

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