×

魚影濃く「密」に笑顔 数楽しめて19センチも出た

[ 2020年6月17日 07:18 ]

川久保さんが掛けた良型
Photo By スポニチ

 【2020アユ】今年のアユの友釣りはまずまずの出だし。梅雨期は盛期に備えて腕のサビを落としておきたい。数釣りが可能な山梨・葛野(かずの)川は調子を上げていくには最適な釣り場だ。
(スポニチAPC・恩田 誠)

 葛野川は桂川の支流で、本流は谷底を流れる渓谷相だが、こちらは荒々しさを感じさせない穏やかな川相。どの場所でも釣りは可能なので、釣り座が密になることはほとんどない。

 桂川はアユ釣りの世界では年々評判が高まり、東京近辺だけでなく日本各地から釣り人が押し掛けるようになった。天然遡上(そじょう)がない川なので全てを放流に頼っているが、数の多さ、質の良さが高評価の源になっている。

 葛野川は桂川随一の支流として十分な放流量を確保し、しかも本流からの遡上も多いため、川の規模以上に魚影は濃い。

 私と友人は宮古橋の上に、私の師匠で釣具店経営の川久保富男さん(60=日野市)と奥さまの恵美子さん(55)は七保橋の上に入った。

 昨年の大洪水の影響か川底に泥の残る場所が多く、コケ付きが悪く水もやや濁り気味。それでもオトリをしっかり泳がせると飽きない程度には掛かってくる。が、チャラ瀬では小型が多くかなり不満足。そこで、小堰堤(えんてい)下の深場やその上にあるザラ瀬を求めて探り歩くことにした。

 一方、上流に入った川久保夫妻はいつものごとく数釣りを堪能していた。橋上と大堰堤近くにやや荒い瀬があるが、その中間に位置する石畳(釣り人はトーフと呼ぶ)周辺にはやや水深のあるトロ瀬がある。そのポイントで、恵美子さんはオトリをじっくり泳がせて中型(15センチ級)を何匹も仕留めていた。富男さんはトーフから瀬頭に至るやや浅い瀬を自在に泳がせて中小の数集めを行っていた。

 数がそろったところで型物狙いとばかりに荒い瀬に入ったが、当たりは途絶え気味。それでも流心を少し外した場所を探ると、この日最大の19センチを仕留めた。やはり一発、大型は瀬釣りに分がある。

 型は小さくとも、この川のアユは黄色い追い星をくっきり表現する。本流同様、葛野川では追加放流を数回行うので、数は十分に足りる。あとは、良いコケが付いてアユの成長を待つばかりだ。

 なお、アユ釣りではオトリ購入時に密になる場合がある。マスクの着用を忘れずに!

 ▼釣況 安藤オトリ店(宮古橋西詰)=(電)090(5314)2871。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る