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マアジ良型32匹でストレス発散 「時合」なしでも、お土産確保!!

[ 2020年6月9日 07:20 ]

ストレス発散に釣りを。左から松崎敏行さん、紗也加さん、博之さん、亜季さん                               
Photo By スポニチ

 【釣り日和】東京湾のマアジが釣れている…というよりいまや通年、釣れ続き、お土産は“テッパン”の釣り物。葛西橋・第二泉水に出掛けた。30センチを筆頭にカサゴも交じった。(笠原 然朗)

 こんな時期なのに4月初旬に引っ越した。

 新居のご近所さんたちは“地域ネコ”を大切にする心優しい人たちで、すぐに知り合いもできた。妻は言う。「早く釣りに行きなさい」。魂胆は分かっている。あいさつ代わりに魚を配って近所との交流をさらに深めようと思っているのだ。マアジはイカに次いで、人に差し上げて喜ばれる魚である。

 小倉裕士船長が船を向けたのは本牧沖。まだ6月の初旬だというのに気温は30度近くまで上がった。最初こそ、元々小さくて、洗濯したらさらに縮んだ“アベノマスク”を着けていたが、気絶しそうな暑さに身の危険を感じて外した。乗船は片舷8人まで限定。新鮮な空気が心地よい。

 水深は21メートル。指示ダナは底上3メートルで、2メートルでコマセを振り、3メートルで当たりを待つ。当たりがなければ20秒に1回、取り直す。

 隣席で釣っていたのは江東区の松崎敏行さん(70)。長男の博之さん(39=会社員)と夫人の亜季さん(33=同)、在宅ワーク中の次男の夫人、紗也香さん(32=看護師)を伴っての釣りで「お父さん」は釣りの指導にオマツリほどきに大活躍。

 「今日は自分の釣りは二の次。みんなストレスがたまっていたからね。でも楽しいよ」と生き生きとした表情で話してくれた。

 良型を一荷で上げたのは両親と一緒に乗船した流山市の相原瑠偉君(14=中2)。学校の授業は再開されたが、登校日は限定。マアジにイシモチ、黒メバル、カサゴを加えた。

 マアジを釣っていると必ずのように「時合」が訪れて、仕掛けを下ろせば釣れる…の中で手返しをよくするのが数を伸ばすコツだが、この日は「潮が流れず」(小倉船長)時合はなし。トップは32匹だった。

 それでもマアジは良型ぞろいでご近所への付け届けも十分に確保することができた。

 ◯…開始早々、30センチ級の大型を釣り上げたのは文京区の野村遼太さん(35=会社員)。合わせて26匹の釣果は「食べる分以外は専用ネットに入れて干物にしたり、“味変”でミリン干しにしたりして保存します」。「釣って、干せる」一人暮らし「干物男子」だ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葛西橋・第二泉水=(電)03(3645)2058。出船は午前7時。乗合料金9700円。女性は2割引き、中学生以下は半額。

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