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布巻きスッテでムギイカぐいっ!! 多点掛けなら重量感ズッシリ

[ 2020年6月5日 07:22 ]

筆者はスッテでムギイカを攻略
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】梅雨時季から初夏にかけて釣れ盛るスルメイカの子「ムギイカ」が静岡県沼津湾で好模様。シャクリ上げる竿にグンッ!力強くグイグイと引くジェット噴射は親譲り。多点掛けになればズッシリの重量感が味わえる。沼津内浦港・常勝丸へ出掛けてきた。(芝 真也)

 麦穂が実るころから釣れだすムギイカ。各地で模様が出ているが、沼津エリアでは夜釣りで狙う。船の明かりにイカが集まり、狙うタナが浅く釣りやすい。

 「日によってムラは出ていますが、トップ150匹の日もありました。反応は多いので楽しめますよ」と鈴木茂船長。

 食べてもおいしく、刺し身、煮付け、ホイル焼きなど、身が軟らかく最高。沖漬けもこの釣りならではの逸品。日中、日差しの強い日も増えてくるこれからの季節。夕涼みがてら出掛けるのにもぴったりだ。

 仕掛けは、直結もしくはブランコ仕掛け。乗りの良い時は、多点掛けができて手返しの早い直結が有利となるが、状況によってはブランコ仕掛けの方に乗りが集中することもある。ツノの種類によっても差が出るので、布巻きスッテ2・5号、プラヅノ11センチ、14センチと、いろいろ準備して出掛けよう。オモリは60~80号。

 筆者を含めて5人を乗せて、午後5時に出船。ベタナギの海を20分ほど走り、水深115メートルのポイントでアンカーが入れられ、「支度のできている方から始めてください」と合図があって釣りスタート。

 日が出ているうちは、底周辺を探る。本番となるのは日が沈んでから。船の明かりに小魚が集まり、それを狙ってムギイカも集まる。タナもだんだんと浅くなり40メートルより上で乗ってくるようになる。

 周りが暗くなってくるとポツポツと乗りが訪れ始めた。筆者はプラヅノ14センチの直結仕掛けでスタート。しゃくる強さや巻き上げるスピードを変えて狙っていったが、フッと触りはあるもののヒットに至らず苦戦。プラヅノがお気に召さないのか?波に乗れない。そこで、シルエットが大きく見える布巻きスッテに仕掛けを変えて投入。50メートルまで沈め電動しゃくりで誘い上げてくると、30メートル付近でズンッと竿が大きく曲がり乗ってきた!そのまま巻き上げに入り、マルイカ用のタックルを使っていたので、グイグイとくる引きが凄く楽しい!最後はブシューッと水鉄砲を発射してムギイカゲット!赤白スッテに乗ってきた。

 8時ごろからは、イカの活性が上がってきたようで乗りが連発。当たるタナもどんどん浅くなり、時には水面近くで乗ることもあった。当日は潮が澄んでしまったことが影響しているのか、早めのしゃくりスピードに乗ってくる感じ。イカの動きも早く、ズラズラッと多点掛けとはいかないが、ポツポツと乗りが訪れる一日だった。沼津の夜ムギイカは梅雨明けごろまで楽しめる。

 ○…ツノがたくさん付いた長いイカの仕掛けを扱うにはツノマットがあると便利。取り込んだツノを順番に並べておけば、ほとんど絡まることがない。アンカーを打ってのかかり釣りだから投入もゆっくりで大丈夫。用意して出掛けよう。

 ○…ビギナーのような慣れていない方には、バラシの少ないブランコ仕掛けがお薦めだが、バンバン乗ってくるような状況では直結がだんぜん有利。ツノ数を5本ぐらいにすれば、扱いもそれほど難しくなく、夜イカは狙う水深が浅いから直結仕掛けを覚えるにはうってつけ。ぜひチャレンジしていただきたい。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、沼津内浦港・常勝丸=(電)055(941)3163。午後5時出船。料金1万円(氷付き)。予約乗合。午前、午後のマダイへも出船中。

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