プロ野球よりひと足先に 開幕好発進 絶好釣の気配 昨年以上の天然遡上

[ 2020年6月2日 07:22 ]

人気のポイント「町裏」で竿を出す釣り人。次々とアユが取り込まれていく                               
Photo By スポニチ

 【2020アユ】シーズン開幕!1日、関東地方の主要河川でアユ釣りが解禁になった。栃木、茨城両県を流れる那珂川では例年にない魚影の濃さ。天然遡上(そじょう)アユも活発にオトリを追った。一方、山梨・桂川も好発進。その他の河川と併せてリポートする。(笠原 然朗)

 漁獲量と天然遡上の多さで“日本一”のアユ河川とも呼ばれる那珂川。解禁日のこの日、大田原市の那珂橋上流、主要メーカーの大会が開かれる「町裏」と呼ばれるエリアでは夜明けの解禁と同時に約120人が竿を出した。那珂川全体では推計1000人。雨模様のせいか人出は例年の約3分の2だった。

 那珂川町の小林栄介さん(51=会社員)は、「オトリを入れてすぐに釣れた。浅いところでこの型が来る」と12~17センチのアユを見せ、「今年は期待できそうです」と話した。一番釣った人で午前9時までに33匹。

 那珂川が流れる那須町、那須塩原市、大田原市、さくら市のエリアを管轄する那珂川北部漁協の薄井一郎組合長(77)によると、観測ポイントの茂木町「テイテイ淵」で最初の遡上が確認されたのが例年より1週間早い3月19日。それからアユは断続的に遡上。「昨年も天然遡上が多かったが、今年はそれを上回りそうです」と話した。遡上は6月末ごろまで続く。

 昨秋の大型台風がもたらした大雨による増水でアユが川を下り河口付近で産卵。結果、多くの卵が守られたことで「遡上が増えているのでは」と薄井さんは分析した。

 漁協では5~6グラムを中心に県産稚魚を4月8日から5月19日まで12回にわたり約72万匹放流。新型コロナウイルスの感染拡大で1日の解禁を危ぶむ声もあったが、薄井さんは「オトリ店や釣り人にマスクを着けてもらうこと、河原などで密にならないことを事前にお願いし、解禁にこぎつけた。お互い気をつけて楽しい釣りをしてください」と話していた。

◆各地でシーズン解禁!!今後の釣果に期待

 ▼桂川本支流(山梨県) 早朝の気温は19度、水温16度で約2000人が入釣した。正午すぎの時点で、本流の猿橋付近で好追いがみられ、15~18センチ級を多い人で60匹超、平均30匹も。今季も好追いは健在だ。

 ▼相模川・中津川(神奈川) 気温21度、水温18度。両川合わせて約300人。解禁前に放流した成魚は、まだ日も浅いため追いは悪く、正午の時点で最高15匹程度と低調。深場にアユが密集しており、今後に期待。

 ▼酒匂川(神奈川) 気温22度、水温16度。入川者約500人。正午の時点で小田原、松田地区で11~18センチ級が平均15匹、最高で20匹の釣果。

 ▼稲生沢川(静岡県) 入川者は例年の半分程度の30人。気温20度、水温19度。午前8時の時点で15~18センチが、最高で10匹超とやや低調なスタートとなった。(山口 渓水)

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る