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清流に跳ねる若鮎50匹 ~和歌山・有田川~

[ 2020年5月27日 05:30 ]

和歌山のアユ釣りのメッカ、有田川の白石の瀬での釣り風景
Photo By 提供写真

  待ちに待ったアユ釣りが、和歌山県下の有田川で例年通り1日に早期解禁された。新型コロナウイルスの影響もあってまだ閑散としており、渇水状況の中で場所ムラは激しい。そんな中でも手練れは10~17センチの良型含め50匹を釣り上げるなど、釣り人は全国で最も早い友釣りで若アユの引きを楽しんだ。今後は各河川で解禁を迎え、太公望が清流を泳ぐアユとの熱く短い季節を満喫する。(スポニチAPC・鮎匠会、横山芳和)

 日本中の非常事態宣言こそ解除されたとはいえ、釣りの世界でも新型コロナの影響は大きく、各地の漁協も厳しい状況に置かれているが、放流や汲み上げなどでベストな川づくりに奮闘している。早期の収束を願いつつ、今シーズンの情報をお届けしたい。都道府県を跨いだ移動が規制されており、今回、自身の釣行は無理だったため、現地速報は、有田川の地元・松本承大さんにお願いした。

 場所は中流域で大会会場として知られる白石の瀬。渇水状況で浅瀬は期待できないため、水深があり、水通しの良いポイントに狙いを定めた。スタートは上流の瀬肩を選定。足元からオトリのアユを送り出し、流心脇の駆け上がりに入ったところで、ガツーンというアタリと共に目印が上流に走った。

 サオをタメながら流心から外して、慎重に引き抜きタモに納まったのは17センチの真っ黄色に輝く良型の天然遡上アユだった。オトリ交換をして流心に沈む艶のある大石に導き、石の頭にオトリのアユを止めて待っていると、追い気のある野アユが強烈にアタックしてくれた。釣り人も少なく、同様のポイントや変化のある窪みに絞って、テンポよく釣り下がりながら順調に数を伸ばしていった。

 ノーマルな仕掛けで流心の石の頭にきっちりと止める技術とポイントの見定め、見切りの速さが大事。コンスタントに釣果も伸び、午前11時の入川から4時間で10~17センチを50匹の
釣果だった。

 色艶の良い大石を狙うと、追い気の強い野アユが強烈に追ってきた。しかし、強い追いのために、小バリでは弾かれたり身切れのトラブルが多発したため、大きめのハリが有効だった。

 ここ有田川は、魚影が濃いため水量が増加すれば好釣果が期待されると共に、シーズンを通して好釣果が期待できる。




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