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オイシイ瞬間が3度アジわえる

[ 2020年5月11日 07:18 ]

大好きなナメロウが一番、おいしいマアジ          
Photo By スポニチ

 【釣り姫見参!】コロナウイルスの感染拡大防止で県境を越えての釣りなど行動が制限される中、“釣り姫”ことふくだあかりが考える「私と釣り」。釣って、料理して、食べて、飲むのがあかりの原点だった。

 恥ずかしながら飽きっぽいワタシは何か始めてもすぐに飽きてしまう。道具をそろえただけで満足してしまうタイプで何ごとも長続きしない。

 が、釣りを始めて13年、お仕事にして12年。こんなに続いた仕事も、こんなに続いた趣味も、こんなに続いた彼氏も残念ながらいない。何がそんなにハマらせてくれるのか。それはいつでも同じではないということ。当たり前なんだけど相手が自然、生き物だから釣りをしていて一度として同じだったことがない。彼氏だって生き物だったのにね。

 同じ釣り物だっていつでも違う。釣れるパターンを試しても釣れなかったり、まさかの釣り方で釣れたり、泣くほど悔しかったり、うれしかったり、人より釣れたらしてやったりとほくそ笑んだり、こんなに感情が上がったり下がったりすることは若い時の恋以来。しかも釣り物、釣り方は無限と言っていいほどあり、飽きている暇はなく、いつも新鮮な気付きを与えてくれる。

 さらにワタシは釣果を自分で調理して、大好きなアサヒスーパードライと楽しむという最高の楽しみも手に入れた。旬の新鮮な魚を好きなように、好きな味付けで、好きなだけ食べられる(好きなだけ食べられるほど釣れたらだけど)。

 濃い味が好きなワタシは、刺し身でも人目を気にせずたっぷりのわさびを溶いたしょうゆにたっぷり浸して食べるのが好き。

 釣果があれば、最近ハヤリの“熟成”だってできるし、ワタシが好きな新鮮なゴリゴリの刺し身は釣った人だけの特権。それを冷えたビールとともに。至福。釣りから帰ってきた日は正直疲れてるので、さばいた後はカンタンに刺し身や和(あ)え物で食べる。でもたまには凝った料理だってする。和食、洋食、中華や時にはアジア料理にもアレンジ。お酒に合えば何でもアリ。ワタシの料理はだいたい想像で作るから、失敗だってするけれど、家で自分で食べるんだから気にしない。

 こんな感じの釣果料理とお酒のマリアージュは、切っても切り離せない。さらに釣りや料理をするようになってから器が好きになり、陶芸も始めた。まだまだ数は少ないけれど、自分で釣った魚を自分で料理して自分で作った皿に盛り、缶ビールをプシュッ!とすると幸せを感じる。

 ◆ふくだあかり 1981年(昭56)生まれ、茨城県出身。07年、趣味で釣りを始める。08年に始めたブログ「百目」は、月間30万アクセスの人気。16年から茨城県海面利用協議会委員を務めている。

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