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トリプルタックルでダイ盛況 コロナ禍も再開後はダイ注目

[ 2020年5月4日 07:12 ]

岡崎さんは1・5キロ
Photo By スポニチ

 【菅野順也の釣り巡礼】茨城県鹿嶋沖ではマダイの活性が上昇中。遊泳ダナの広いターゲットを、一つテンヤ、タイラバ、タイジグのトリプルタックルで攻略だ!現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休業中の鹿嶋・清栄丸は再開後にオススメの釣り宿だ。(スポニチAPC・菅野順也)

 “魚の王様”マダイは根のある海底に居着く性質があり、一つテンヤ釣法はピンポイントで棲み家にアプローチできる画期的な釣り方だ。しかしイワシなどをベイトとして追い掛けている際には、遊泳層が上がるため「巻き物系」と呼ばれるタイラバやタイジグ(マダイ向けの小型のジグ)に分がある。そんな理由で、近年はタックルのスタイルを限定しない(テンヤとルアーの範囲内)マダイ狙い船が定着してきた。

 緊急事態宣言発令前に乗り込んだ清栄丸もタックル問わずのプランで午前5時に出船。水深25メートルでパラシュートアンカーを流し、潮と船の同調を確認した小田桐英仁船長からゴーサインが出た。

 大半の釣り人がテンヤを選択し、餌のエビを装着して投入となった。近況では「その日の潮次第で、餌を使ったテンヤに食いが良い日と巻き物系によく反応する日があります。いろいろと根魚交じりで狙いたい人はテンヤ、大物マダイに絞る人はジグを薦めます。つい先日も3キロ、4キロとジグで連発しましたから」と小田桐船長のコメント。それでは、と私はジグを選択した。

 一流し目からテンヤに魚の反応はあり、ハナダイなどが次々にヒット。開始から当たりを連発していた、上尾市・水野谷毅彦さん(44=会社員)は「いろいろと食べてうまい高級魚がそろうのも、この釣りの魅力ですね。お土産は確保しましたよ」と、残るは本命だ。

 三流し目でひときわ大きく竿が曲がった。テンヤマダイ釣りは2度目という、足立区・村上弘光さん(67=会社員)は「いつもは深場がメインです。浅場は魚とのやりとりがダイレクトでゲーム性があり、違った楽しさがありますね」と1・2キロのマダイをキャッチ。続いて月に数回の船釣りを欠かさないという、行方市・岡崎一夫さん(47=自営業)は「いろいろな釣法があっても自分はテンヤが一番ですね。ゆっくりと落とし込んで、底に着く寸前に食いましたよ」と1・5キロの本命を浮上させた。

 一方、大物マダイ狙いに集中していた私は当たりを感じることができない。どうやらイワシなどのベイトとなる小魚は回遊していないと判断し、テンヤにチェンジ。ハナダイ、カサゴ、メバルが食ってきた。最後にタイラバに切り替えて、43センチの大型ホウボウを追加できた。

 次回こそはジグで、大ダイを釣り上げるぞ!

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鹿嶋・清栄丸=(電)0299(82)3691。午前4時半集合。乗合料金1万1000円。現在、臨時休業中。再開日は要問い合わせ。

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