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15センチ級に出合えるその日まで

[ 2020年4月30日 07:31 ]

新緑の緑、せせらぎの音、まぶしい陽光…アユの解禁が待ち遠しい
Photo By スポニチ

 【2020アユ】待望のアユ解禁が迫ってきた。新型コロナウイルスの感染拡大で、今後も不透明な部分も多い。晴れて釣りができる日に備えて5月解禁予定の河川の状況などを特集します。(山口 渓水)

 新型コロナウイルスによる感染症対策に伴う変更で静岡県内の河川も5月中のアユ解禁が延期された。
 だがここはアユ釣りファンも我慢のしどころ。連休中の在宅時間はアユ釣りビデオの観賞、仕掛けや掛けバリ作りに専念して解禁を待とう。

 ◎狩野川(静岡県)

 天然遡上(そじょう)は昨年より少なめで小型が多いと地元の評価。その分、放流は順調に行われ、3月に1回、4月に3回で合計2000キロを既に実施済み。

 5月にも4回に分けての放流を実施予定で総計4000キロの放流を目標にする。

 新型コロナウイルスの感染症対策で恒例の試し釣りも今季は中止。解禁も暫定的に5月30日に延期した。

 「今年も良好な釣り場管理を徹底します」と狩野川漁業協同組合長の井川引二郎氏は語ってくれた。

 ◎興津川(同)

 静岡市但沼でオトリ店を経営し、トーナメンターでもある宮原勝好さんによると、天然遡上は3月に始まりおおよそ例年並みで順調。加えて早期に放流したアユは5月の連休前に大きいもので、既に15センチ級が視認できる。まだ放流アユは全体にバラケきらない様子で群れで固まっている。「(1)解禁までの降雨(2)水温上昇(3)アユの成長と三拍子そろえば、徐々に群れも適度に散らばり、例年並みの解禁が迎えられそうだ」という。

 今年も終期まで楽しめそうで実に楽しみである。

 アユ釣りをこよなく愛するファンとして新型コロナウイルスに罹患(りかん)し入院している患者の方々の早期回復とコロナ禍の終息を願うばかりだ。

 連休中は3密を防ぎ、不要の外出も避け、明るい日本が戻るまで、ここはしっかり辛抱し、共に終息まで頑張りましょう。釣りに夢中で釣り場に通い過ぎ、休日を家族と共に過ごす時間が少なかった分、ここは家族孝行に励みましょう。必ず“夜明け”は訪れます。

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