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タカノハ最盛期は6月、感動を再び~過去の釣果から~

[ 2020年4月23日 05:30 ]

広尾海岸での54・センチはオレンジ色の美しい魚体だった(15年8月)
Photo By スポニチ

 【爆釣タックルほっかいどう】かつて幻と言われたタカノハ(マツカワガレイ)との初出合いは40年以上前の11歳ごろ。日高門別の海岸で20センチほどの赤ちゃんサイズではあったが、子供ながらに「タカノハ」という偉大な魚を釣ったことにえらく感動したのを覚えている。そして高校2年生の時。道釣連の全道大会に参加し、浦河町で40センチ弱ながら、今で言う「キープサイズ」を初めて手にした。この時は団体で優勝を決める1匹となり深く思い出に残っている。

 私はこの2匹を含め、幻と言われた時代の約30年間にわずか4匹だけ。その貴重さを身に染みて感じていたので、放流事業による資源回復はとてつもない喜びだった。今では、狙って釣れる魚となり自己記録は59センチ。ロクマル(60センチ)超えをめざし年間10回以上釣行しているが、その習性も独特で、釣行するごとに奥深さが増す一方だ。

 砂地はもちろん岩場や玉石の平磯など広く分布し、根魚のように獰猛(どうもう)。私は根魚向きのネット仕掛けをタカノハ用に改良して使っている。改良点は、幹糸を1・5メートルと長めにしハリスも長めにしてフロートとタコベイトを使用。タカノハはヒラメのように中層を動くものに反応するからだ。

 餌は根魚用が有効で、ソウダカツオやサンマなどの身餌が主流となっているが、最近はエビ類の良さも実感している。エビは種類が肝となり、赤色よりグレー系のブラックタイガーやバナメイが抜群。タカノハの胃袋を調べるとグレー系のエビを捕食しているからだ。適度な大きさに切り殻ごと使用している。最近売られている芝エビは、頭付きのまま尻尾部分から針を通す1匹掛けで超有効。コマセも効果大で、実釣では赤アミやカツオのミンチが釣果アップにつながる。

 タカノハの岸寄りはもう少し先。今現在はコロナの影響で外出を控えざるを得ないが、最盛期を迎える6月には落ち着いていることを願っている。(札幌市・佐藤 貢)

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