イシモチ 二刀流で“快竿” 老舗の一品とペナペナ使い計64匹

[ 2020年4月21日 15:13 ]

舌じゃなく胃袋アカンベー
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 【実釣見分】八景・鴨下丸でイシモチを狙った。釣れ盛っている。コツさえ覚えればそれなりの数が出る。食べては上品な甘みが舌を覆う。7日の緊急事態宣言発令直前に「実釣見分」。(スポニチAPC・町田孟)

 日曜日。客足は鈍い。同乗の会社員は大学入学が決まった息子さんと一緒。取材には腰が引けていた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のための休業要請業種に遊漁船は含まれていない。だが営業を自粛したり、所属する組合などから要請が出れば休まざるを得ない。厳しい状況には違いない。

 杞憂(きゆう)を乗せた船は本牧沖の水深25メートルのポイントへ。航程約15分。宿の仕掛けは全長1・8メートル、細地ムツ12号の3本バリ。幹、ハリス共に2号。オモリ30号だ。餌の青イソメを下の2本にチョン掛けで2匹。「タバコの長さにそろえて」が鴨下芳徳船長=写真=の口癖だ。一番上のハリには1匹を縫い刺しにする。底を狙う魚なので保険みたいなもの。

 当日、2本のメバル竿を持ち込んだ。40年近く前に購入したやや胴に張りのある老舗の名竿とグラスソリッドで定評のある釣具店のペナペナなタイプ。本来はもう少し硬めが主流。だが掛かった時の面白さは軟調の方が数倍ある。

 【船長アドバイス】イシモチは聞いて釣れ。当たったら、そーっと竿先を持ち上げてやる。掛かっていなくて落とし直せばすぐ二次当たりが来る。そこでまた聞いて合わせる。その軟らかい竿ならオモリをベッタリさせていい。船の揺れでたまに底を切るくらい。

 まずは“老舗”から。言いつけ通りで待つこと数分でガツガツッ→聞いてみる→掛かっていない→落とす→ガツガツ→聞く→まだ駄目だ。次で、やっと来た!激しい抵抗が手元に伝わってくる。水面で躍るメタリックな魚体はセクシーだ。イシモチは3度目が正直。この手で行くしかないと判断した。とにかく我慢我慢で30匹。

 お役交代、ペナペナ君の登場。同じリズムで数匹を確保した。食い込み具合はいい。根元からしなる。ただ、掛かってからの醍醐味(だいごみ)は薄い。軟らかさに吸収されてしまうようだ。
 【船長アドバイス】待ちすぎだ。もったいない。2回目の聞きでクッと合わせる。そこがまだ甘い。

 1回分の手間を省いて、ほぼ入れ掛かり。1発で引き込まれることも。使用時間の違いもあるけれど数度の一荷を含め34匹。
 どちらの竿に優劣があるわけではない。2タイプの釣趣が楽しめて“快竿”。

 ○…珍味タチウオの背ビレ。宿に置いてあるお土産だ=写真。あぶっても、油で揚げてもパリパリと骨ごとイケてしまう。のん兵衛にはうれしい一品だ。そのほか尻尾の部分の開きもある。こちらは揚げると中骨ごと食べられる。共に一袋200円。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、八景・鴨下丸=(電)045(781)8410。しばらくの間臨時休業。再開日は要問い合わせ。

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