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カサゴ好発進 早くも30センチ超登場

[ 2020年4月18日 07:07 ]

34センチのカサゴを釣った加藤さん
Photo By スポニチ

【ココが一番!】大型カサゴを狙うならココ。神奈川・真鶴沖だ。まだはしりとあって数はそれほど望めないものの、35センチ近い良型がお目見えしている。根がきつく、うっかりするとオモリを取られてしまう。だが本命が掛かれば引きは鋭い。カサゴ釣りの魅力がたっぷり味わえる。 (スポニチAPC・山本 有道)

 「良型がそろいますよ。まだ水温が低く、夏場のように数はいまひとつですが…」。早朝の真鶴港、こう言って迎えてくれたのは富丸の力石富男船長=写真。30センチオーバーを釣りたい当方としては願ったりかなったりだ。

 港を出て15分。最初のポイントは水深50メートルほど。上バリにサバの切り身、下には冷凍のカタクチイワシを付けた。だが、しばらくは何の当たりもない。他の人も釣っている様子がない。「今日は渋いなあ」と船長。そこでポイント移動となった。

 根掛かりしないよう底を小突いているとゴツッ。待望の当たり。引きもいい。何度も底に向かって逃げようとしている。姿を見せたのは27センチの本命。イワシが口からはみ出している。それに口の中を見て驚いた。小さなタコの足。取り出すとイイダコのよう。この時季カサゴの好物なのだろうか。

 私は左舷のトモで竿を出していたが「右舷でいい型が上がったよ」と船長の声。駆けつけると杉並区の加藤直樹さん(59=会社員)が、うらやましいほどの大型カサゴを手にしている。「食べておいしいからこの釣りが好きなんです。でも、こんな大型は初めて」とうれしそう。測らせてもらうと34センチ。そばで船長も「600グラムはありそう」というメタボだった。

 加藤さんに触発され、まめな底取りを心がけていたところ“27センチ”をはるかに超える引き。竿のしなりを見ていたのか船長がタモを持ってくる。あと10メートルになったところで、あ~。バラシてしまった。上バリのハリが取られていた。逃がした魚は大きい!

 大磯町の市川裕貴さん(44=会社員)もカサゴ好き。「35センチが目標」とかで、サバ、イワシと替えながら釣っていたが25センチ止まり。だが、時々交じるアカハタなどクーラーは朱色に染まっていた。

 この日はちょっと渋めでトップは加藤さん、市川さんで7匹。私も何とか5匹。だが型は良くほとんどが25~26センチ。これからトップシーズンの夏に向かって釣果も良くなっていく。

〇…カサゴ釣りではどうしても仕掛けやオモリをなくしてしまう。ラインを緩めたり、左右に少し移動して引っ張ったりすると外れることが多い。力石船長は「底ダチを取って待てば根掛かり。常に竿を動かすことが大切」という。これが餌取りのベラやキタマクラを避けることにもつながるとか。

〇…餌はサバの切り身が中心。各自冷凍イワシなどを用意しているが、この日はサバに反応。加藤さんの34センチもそうだった。「イワシはかじられてばかり。サバは一回り小さく切ったのが良かったですね」と、ひと工夫したのが功を奏した。

▼釣況 東日本釣宿連合会所属、真鶴・富丸=(電)0465(68)3716。出船は午前6時と午後0時半。料金は8500円。

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