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早くも満開!58センチ〝乗っ込み桜ダイ〟~鹿児島・指宿~

[ 2020年3月25日 05:30 ]

やった!58センチの大型桜ダイをゲット
Photo By 提供写真

 関西より一足早く九州で〝乗っ込み桜ダイ〟を狙おうと鹿児島県指宿市へ遠征した。最初はアタリもなかったが、深夜に場所変わりした釣り場で待望の58センチもある大型マダイをヒット。鮮やかな桜色のボディーに惚れ惚れしながら、ちょっぴり早い〝満開〟の花見気分を味わった。(神戸投翔会・松尾幸浩)
 
 指宿市は薩摩半島の南端にあり、温暖な気候で海水温の上昇も早い。今回は例年3月ごろから釣れ始める桜ダイ狙いの釣行だ。鹿児島空港から車を使い、現地到着は10日午後3時過ぎ。好釣り場の魚見港へ行ったが強い北西風が吹いており、仕方なく北側にある護岸からサオを出した。

 春は産卵期の大型が釣れる「乗っ込み」と呼ばれる時期。深場から産卵のために浅い沿岸へと回遊するので、投げ釣りでも50~70センチの大型をヒットさせることが出来る。この時期のマダイは「桜ダイ」と呼ばれ、語源は桜色の体に花びら模様の斑点がみられることだとも言われている。

 日中よりもストレスが少なく、警戒心が薄れる夜釣りの方が確率も高くなり、夜明けまでがチャンスだ。夕まずめからユムシのエサを付けてフルキャスト。回遊するエリアを探って見たが、暗くなっても時間だけは経過するが全くアタリがない。エサは長時間放置してもそのままの状態で上がってくる。

 しかも、午後9時ごろから風向きが変わり、猛烈な風が吹きつけて来る。何度か突風で三脚がなぎ倒され、波も高くなって来ては心も折れて一旦撤収。温かい食べ物で生気を養い、休息をとった。

 日付の変わった午前2時に出発。2回戦もどこに入るか迷ったが、風裏になる指宿シーサイドホテルの北側にある十町の護岸に決めた。ここは後ろに高い堤防があるので、風も当たらず快適だ。

 ただ、潮通しは良いが、水深は浅くて約3メートルか。これでヒットするのか半信半疑だが、出来るだけ遠投するために小さなユムシを選んでフルスイング。潮の通りが良い場所を見極め、マダイが回遊するまで、その通り道に仕掛けを置いておけるかが勝負の別れ目だ。

 不安解消は午前4時過ぎ。風もなく、寝不足でついウトウトしているとジィーッと静寂をぶち破り、QDドラグが悲鳴を上げて逆転する音が響き渡った。「来たぞ!」と、飛びついてバシッと大合わせ。ドスンと凄い重量感が伝わって来る。

 浅いのでゴンゴンと頭を振って激しく抵抗する。好ファイトにハラハラ、ドキドキしながら浮かせると本命のマダイだ。測ると58センチもあり、鮮やかな桜色のボディーに惚れ惚れしながらガッツポーズ。潮も動き出して、食いが立つ時間帯に突入してアタリも連発だ。

 ただ、ここは二反田川の川尻に近いので、魚影は濃いが、その後ヒットするのは40~45センチのキビレチヌばかり。結局、夜明けまでマダイは追加出来ず、キビレチヌを5匹釣り上げたが、これは全てリリース。持ち帰ったマダイは刺し身に塩焼き、煮付けとマダイ尽くしを家族で「うまい、うまい」と堪能し最高の土産になった。今後は型もアップし、数も出る見通しだ。

 



 

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