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ギュギューンッ2キロ級メダイ

[ 2020年3月21日 06:53 ]

良型を釣り上げた水野さん。釣果は12匹
Photo By スポニチ

【真鋭フィッシング】メダイを釣りに南伊豆へ。須崎・光明丸の狙う利島沖で好調。食味と合わせて、強い引きが魅力。小さい前当たりの後、ギューンッと竿が絞り込まれ、強烈な引きが楽しめる。 (芝 真也)大きな目が特徴のメダイ。引きが強く、食味も抜群。専門に狙う船宿は少ないが、南伊豆海域では、周年狙うことのできる好ターゲット。メダイを狙って乗合船を出す光明丸では、利島沖を主に狙い、トップが10匹以上の好釣果。20匹を超える日も出ている。数釣れることも魅力の一つだが、なんと言っても利島沖の魅力は、6キロオーバーの良型が高確率で狙えること。パワフルな引きが存分に楽しめる。

 午前6時に出船して、航程1時間ほどでポイントへ到着。南伊豆では、沖アミのコマセ釣りスタイルで狙っていく。仕掛けは、クッションゴム3ミリ×1メートルの下に親子サルカンを装着。そこから、10号×1ヒロ(1・5メートル)と3ヒロ(4・5メートル)のハリスを結ぶ、独特な2本バリ。付け餌は、サンマの切り身。オモリは200号。

 「始めましょう。タナは140メートルです。投入が遅れると、オマツリの原因になるので、仕掛けは一斉に入れるようにしてください」と、土屋臣嘉船長から合図が出てスタート。

 狙う水深は深いが、オモリが200号だから、タナまで落ちるのが早い。仕掛けは、指示ダナでストップ。ハリスがなじむのを待ってから、竿を大きく振ってコマセを出し、当たりを待つ。最初に当たりを伝えてきたのは、ゲストのサバ。ピチピチのサバは、最高の餌となる。朝イチは、サバのヒットが続いて、サンマ餌だとサバが掛かってきてしまう。そこで、餌をサバの切り身に変更して狙うと、ギューンッ!2キロ級のメダイをゲット。

 攻めているポイントは崖のような海底。その頂点にメダイは付いている。140メートルのタナ指示から始まり、船が流れていくと「130メートルまで上げてきて」と、船長から指示が出た。メダイは動く餌に反応がいい。ゆっくりと誘うように、巻き上げてくると、モゾモゾっと竿先が揺れた後、ギュギューンッと竿が絞り込まれヒット。

 右舷胴の間から竿を出していた三島市・水野泰弘さん(会社員)は「初めて乗船しました。メダイの強烈な引きがたまりません。船長は、優しく教え方も丁寧。噂通り、釣らせてくれる船長でした」と、4キロ級の良型も含めて12匹を釣り上げた。

 メダイは、濁りを好む魚。春の濁り潮が入ってくる今後は、一層面白くなるはず。パワフルな引きを楽しんでいただきたい。

○…付け餌のサンマは、三枚におろして半身を半分に切る。皮目を内側にして、のり巻き状にクルクル丸めて、ハリに装着する。釣れたサバも最高の餌。切り込みを入れた半身を、皮を内側にして折ってハリ付けする。餌を大きく付けることで、サバよけになる。

▼釣況 東日本釣宿連合会所属、須崎・光明丸=(電)0558(22)4408。午前5時30分集合。料金1万7000円(コマセ、付け餌、氷付き)。予約乗合。マダイ、イサキへも出船。

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