バトルに大興奮!!食べても大興奮!!メイプル

[ 2020年2月29日 07:15 ]

釣り初体験の鈴木唯さんは40センチ級のメイプルサーモンを5匹釣り上げびっくり。右は筆者
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 【釣遊録】毎年2月はフライフィッシングイベントを行っています。場所は神奈川県の小田原に近い開成フォレストスプリングス(以後開成)。ここにはメイプルサーモンというニジマスを品種改良した、おいしくてよく引く魚が放流されています。

 昨年までは釣った魚がメイプルなのかそうでないかはキープしてさばいてみないと分かりませんでした。ところが昨年夏、開成は経営者が変わりすべての魚がメイプルサーモンになったのです。参加者の中には釣り初体験でいきなりフライフィッシングという素敵な女性も、フライ歴30年以上というベテランも交じり、まさに老若男女の交流イベントになりました。

 釣ってみてびっくり。掛かる魚は皆40センチ級。時には60センチを超える魚もヒットしますから大変でした。
 何が大変かというと、参加者は「おいしいサーモンを釣って食べよう」というイベントに来る訳ですから、釣りの初心者もたくさんいるわけです。そういう方々がフライフィッシングをして魚をヒットさせても、今度はそこからやりとりしなくてはなりません。

 フライリールはスピニングのようにオートマチックでラインが出ていきませんから、魚の引きに合わせてリールから手を離さないとバラしや糸切れが多発します。

 魚が走ったら糸を出さなきゃいけないことが頭の中で分かっていても、いざ強い引きが来ると、負けじと引いてしまうのです。当然切れますよね。またラインをたるませてしまう人もいてジャンプ一発で外されてしまう人も。

 今回は10匹以上掛けて、キャッチは1匹という方もいましたが、1匹という結果だけにこだわらず、その人の頭の中にはバラした魚の思い出がいつまでも残ることでしょう。その1匹がいかに貴重なのかが分かる。それが釣りだと思うのです。小さなマスをたくさん釣って力でねじ伏せる釣りとは違い、魚が大き過ぎるというチャレンジの釣りはそう何度も経験できません。

 いつもの釣りとちょっと違うのは、釣ったら食べるということです。だからバラシイコール食材がなくなるという感情もあり、さらに興奮したのかもしれません。キャッチした魚はキープしてさばき方の講習会も行いました。

 結果は全員釣果。何発かヒットした60センチオーバーはすべて切られ、55センチが最大でした。多くは40センチ級でしたが、その身はサーモンピンクどころではなく、サーモンレッドでした。
新体制になり、ベテランでさえもうならせる開成。一般河川ではなかなか味わえない魚とのバトルと、おいしいサーモンを楽しみにぜひお出掛けください。(東京海洋大学客員教授)

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