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超浅場に4キロ級寒ビラメ

[ 2020年2月27日 07:21 ]

山中夫妻はそろって大型
Photo By スポニチ

 千葉県太海沖の港周りが解禁すると、お待ちかね超浅場の肉厚寒ビラメがスタート。魚探の反応が、イワシの群れで真っ赤になるとチャンス到来の合図!ヒラメもイワシを追って来るため、誰にでも記録更新が狙えるシーズンだ。 (国友 博文)

 埼玉県東川口の寿司店「ひろ鮨」に集まる腕自慢の例会を取材。どうやら先月のリベンジが目標のようだ。

 餌のイワシを積み込んだら、浜崎貴史船長はポイントを目指す。といっても、航程1分の港の出口からスタート。この浅場で大判サイズの実績も高いというから驚き。

 ファーストヒットは、夫婦参加の幹事でもある川口市・山中一義さん(64=自営業)だ。自作のショートロッドが強烈な曲がりを見せる。周囲の歓声を受けて堂々3キロ級が船長のタモに収まる。

 「根掛かりを外してゆっくりオモリを落としたら食いつきました」とリベンジ成功。

 ヒラメの鼓動が聞こえるほどの超浅場で、自竿にも当たりが来る。心臓はバクバク状態。「食い込め~」の念に竿先が水面にギュン!と入ってハリ掛かり成功。何だ、何だ!凄い引きを見せる。青物を予感すると、ユラユラ茶色い魚影に本命を確認。山中さんと同サイズに顔が緩む。

 山中さんは、夫人の美香子さん(56)と買ったばかりの電動リールの説明中。「オイオイ食ってるよ」とご主人。竿先がバッタンバッタン派手な当たりを見せる。「重いよー巻けないよ」と竿がのされる。「デカイよ、ヒラメだ」と浜崎慶治船長も駆けつける。仲間たちのエールを受けると、デカイぞ!4キロ級が顔を出す。

 「人生初ヒラメです。3度目の挑戦でやっちゃいました」と夫婦のツーショット写真もバッチリ。

 水深5メートルの超浅場に移動。川口市の永沼清一さん(54=会社員)は和竿で良型を釣り上げると「川口は昔から竿工房の町です。こうやって応援してます」と納得の一匹。

 「和竿はいいね、ヒラメは竿を選ぶんだよ。ホラまた食ったよ」と慶治船長。セミクジラのヒゲでできた穂先は優しい曲がりを見せて連発する。

 「ひろ鮨」の女将・星野千歳さん(46)にもナイスサイズだ。

 「ヒラメ釣りにはまっています。また来ちゃいます」とこれでお開き。名物「超浅場寒ビラメ」。想像を絶する強い引きと、最高のうまさをぜひ楽しんでください。

◎浜崎貴史船長の一言 餌のイワシは弱らないように、優しく握って素早くハリを掛けることが大切です。この釣りは、まめなタナ取りが誘いになって根掛かり対策にもなります。潮が動かない時は、誘いも必要です。そして、あまりガチャガチャ竿を動かすと逆効果です。ゆっくりの誘いとゆっくりの合わせがコツです。イワシが入るとチャンスですよ。

◎浜崎慶治船長の昔話 昔はね、箱眼鏡でサザエ漁をしながら、ヒラメを見つけてモリで突いたものです。これがね、7~8キロだったりしたものです。釣りでも、一流しで20匹なんかザラでね、海底には所狭しとヒラメがベッタリいたんだと思います。ヒラメはイワシを追って回遊する回遊魚です。そして、根に着いたのが居着きになるんですよ。

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