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ラングイで寒サバ祭り~和歌山県湯浅町「なぎ丸」~

[ 2020年2月19日 05:30 ]

2連に思わず笑顔の堺市・森川きよみさん
Photo By 提供写真

 関西でこの時期の船釣りの代表的なものと言えば、紀伊半島と四国の間にあるラングイと呼ばれるポイントでの寒サバ釣り。今年もシーズンインしたと聞いて早速、和歌山県湯浅町「なぎ丸」へ。10センチを筆頭に、3連4連で釣り上げる客もおり、寒サバ祭りを実感した。(スポニチAPC・矢野貴雄)

 荒天の日が多く、あまり出船できていない状況という事だが、出られれば釣果は確実とのこと。それならばと天気予報と相談しながら釣行は10日に。ラングイまでは距離が結構あるが、この日の海況はなぎだったため航行はスムーズで、約1時間30分で到着できた。

 仕掛けはハリス7号で5本バリのサビキ仕掛け、オモリは100号を使用。すでに到着している僚船と連絡を取り合いながら魚群を探して行く。サバの群れの規模も大きくなく、移動も速い。この状況では魚群を見つけてから仕掛け投入が遅れると釣れない。いかに船頭の合図に合わせて仕掛けを入れられるかという、手際の良さが勝負の分かれ目だ。

 魚群探知機に現れる反応は、水深50メートル前後か100メートル前後が多い印象。前者の方が、仕掛けが到達するまでの所要時間が短く、去ってしまう前に仕掛けを入れることができて、釣れやすいようだ。

 うまく行けば30センチから42センチのサバが、ダブル、トリプルと掛かってくる。掛かったら高速でリールを巻き、ガンガン揚げる。ひたすら仕掛け投入の段取りに没頭し、魚が掛かれば素早く巻き上げ、ハリを外し、次の投入の準備をし魚を処理する。この繰り返しだ。

 トモで歓声が上がった。見てみると、堺市の安野純一さんが4連でゲット。途中、潮止まりになり、アタリがなくなった時点で周囲を見ると、多い人はすでに10匹超えだ。魚群を求めて少し南下する間、束の間の休息中にも笑みがこぼれる。

 次のポイントでも深めの100メートル超の反応はなかなか仕掛け到達が間に合わず、釣果に繋がらない。40~60メートルに反応が現れ、ここに投入するとここから入れ食い状況となり、釣っては探し、探しては釣ってと地合い到来。そこまで、リズムが合わなかった人も挽回を果たし、うまい具合にお土産を確保できた。ここで風が吹き始め、荒れ模様となったので納竿。船頭は安野さんの20匹だった。

 なぎ丸では、例年のパターンであれば3月頃までラングイの寒サバ釣りが楽しめる。美味いサバを求めチャレンジしてほしい。

 ◇なぎ丸 問い合わせは、乗合船が和歌山県有田郡湯浅町港区2814の1、電話0737(62)3890。磯釣りの渡船も好評営業中。こちらは広川町広1476。電話0737(62)3891。
 

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