イチ推しイシモチ100匹超!! 汎用性高く「御馳走」に最適

[ 2020年2月18日 07:18 ]

仲よく釣りを楽しんでいた魏さんファミリー                               
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 【釣り日和】東京湾でイシモチが釣れている。竿先を揺さぶる興奮の引き、食べては和、洋、中国料理にも使える食材の“万能選手”だ。八景・鴨下丸に乗り込んだ。(笠原 然朗)

 明日は我が家に客が8人来る。もてなすために「御馳走(ごちそう)」を用意したい。ならば食材を得るために「馳(は)せ」「走り」回る。釣り人ならば、竿を出すでしょ。「御馳走」用の魚としてある程度、お土産が確保できて、なおかつ食材として汎用(はんよう)性が高いイシモチは最適だろう。

 鴨下芳徳船長が船を向けたのは横浜沖20メートルダチ。宿のオリジナル仕掛けは胴突き3本バリ、ハリは細地ムツ13号、ハリス2号。オモリは30号。底ダチを取り、基本は「オモリがトントン」の位置で底を切るが、波とウネリのため頻繁に底ダチを取り直しながらベタ底にオモリを止めておく。餌の青イソメは1匹付けでハリに縫い込む。

 職場の仲間4人で乗船した、さいたま市の松本雄一さん(38=会社員)に30センチ超の良型。「船長に教えられた通りやっているだけ」と言いながら確実に数を伸ばしている。

 心が折れるような寒さで体が動かない。1匹目が釣れるまで30分掛かってしまった。ゴゴゴゴッと手元に伝わる野蛮な引きに心が躍る。

 「前半はダメだったけど後半は入れ食い」と快調な上尾市の鈴木良太さん(57=会社員)にも30センチ超の良型だ。

 家族でにぎやかに釣っていたのは北区の魏栄興=ウェイ・ロンシン=さん(42)、妻の揚玉平(ヤン・ヨウピン)さん(43)、長男の子渓(ズーシー)君(14=中3)、次男の子岳(ズーヨー)君(9=小3)。栄興さんは中国から20年前に来日。現在は半導体を扱う会社を経営している。

 4人で釣ったイシモチは100匹以上。「蒸したり、炒めたりして食べますよ」。本国に多くの親族がいるそうで「新型肺炎が心配です。早く収まってほしい」と話していた。

 ショート船なので納竿は午後1時。それまで私は宴席の“御馳釣”27匹を確保することができた。

 ◯…釣れたイシモチは、刺し身、なめろう、ぶつ切りにして辛く味付ける韓国風の魚鍋「メウンタン」にした。残りの10匹は干物に。エラを落とし、はらわたをきれいに洗い流して、海水と同じぐらいの塩分濃度の塩水に30分ほど漬け込んでから、洗濯物と一緒に干して「丸干し」にした。一晩、夜風にさらした上品な白身にはうまみがギュッと凝縮し、むしりながら食べると「これぞ日本酒のアテ」。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、八景・鴨下丸=(電)045(781)8410。出船は午前7時半。乗合料金7500円。女性・中学生以下4000円。

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