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ダイ満足 マダイ3・5キロ

[ 2020年2月9日 07:27 ]

田中さんが釣り上げた3・5キロのマダイ。美しい魚体だ
Photo By スポニチ

【真説フィッシング】美形マダイを狙って、静岡・南伊豆へ。数釣りシーズンも、そろそろ終わり。冬場は良型の期待が高まり、じっくりと狙える季節。須崎・光明丸に出掛けてきた。 (芝 真也)

 釣行当日は、午前6時30分に出船。土屋臣嘉船長が舵(かじ)を握る光明丸は、神子元島周りから白浜沖までを、潮や風の状況によって攻めている。この日は、下田沖を狙った。水深70メートル前後のポイントに入り「始めましょう。タナは50メートル。道糸の色とマークを数えて、タナに合わせてください」と合図が出てスタート。仕掛けは、ハリス4号×10メートル。ビシは80号。付け餌、コマセ共にオキアミ。

 期待がふくらむ1流し目は、残念…不発。

 次投から55メートルと、タナが少し深くなって再開。流していくと「キューンッ」。最初に当たりを伝えてきたのは、南伊豆の定番ゲストであるイサキ。寒の時季は脂が乗っておいしいお土産だ。

 潮はトロッと流れていて、マダイが食ってきそうな感じ。しかし潮が澄んでいることが影響しているのか?なかなかヒットにつながらない。次第に餌取りも出てきたようで、仕掛けを回収してみると、付け餌が取られる。コマセを絞ったり、まかないようにしたりと、餌取りを避けるように狙ってみるも、1分ほどで餌はない。このような時は、流し替えてからの1投目に、ヒットしてくることがよくある。餌取りが集まってくるまでの間が勝負時だ。

 潮回りの後の1投目。コマセをビシに3分の1ぐらい詰め、ハリスが絡まないよう慎重に仕掛けを投入。指示ダナよりハリス分深く沈めて10秒ほど待ち、そこからコマセをパラッ、パラッと2メートル間隔でまきながら、タナへ合わせた。竿を手に持ち20秒。「そろそろ仕掛けがなじむかな」と思いながら待っていたところ、竿が「ギュイーン」と絞り込まれた。軽く糸を出し、元気な引きで上がってきたのは1・4キロの本命マダイ。やや小ぶりだが、筆者にとってうれしい一枚。

 水深60メートルのポイントへ移動すると、右舷トモから竿を出していた立川市・田中正勝さん(75)にヒット。竿のしなり方から、型が良さそうだ。「ドラグは締めちゃダメだよ。ゆっくりでイイから慎重にね」と、船長はアドバイスしながら見守っている。丁寧なやりとりの末、浮上してきたのは3・5キロの良型マダイ。「いつくるのか分からないから、マダイ釣りは気が抜けませんね。大満足です」とにっこり。

 「広範囲で反応はあります。潮次第で楽しめますよ」と船長。潮の速いこともある南伊豆。その中で育ったマダイは、身が締まり筋肉質。引きも強く、シュッとした顔の美形が多いのが特徴。楽しんでいただきたい。

○…シンプルながら、10メートルと長いマダイ仕掛け。ハリスが長いことから手前マツリしやすい。それを防ぐためには、釣り座周りを整理しておくことが大事。足元には物を置かず、できるだけ広く空けておくこと。ハリスを置く場所を広くしておくことで、かなり防げる。

○…ビシの位置がバラバラだと、マダイの食いが悪くなる。食いダナを探る場合は、ハリスの長さを調整して、対応しよう。また、ガン玉を使って、付け餌の漂う位置を変えてみることも有効。餌の動きが変わり食ってくることもある。

▼釣況 東日本釣宿連合会所属、須崎・光明丸=(電)0558(22)4408。午前5時30分集合。料金1万3000円(コマセ、付け餌、氷付き)。予約乗合。希望でメダイへも出船。

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