ざわざわ心躍る30超 フクは内

[ 2020年1月31日 07:18 ]

山口さんは開始早々の1匹
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 【釣り日和】東京湾のアカメフグ(ヒガンフグ)釣りが面白い。ここに来て釣果が上向きトップで20匹超も。浦安・吉久に乗り込んだ。(笠原 然朗)

 竿先が震えだし、何物かの動きが伝わってくる。「ざわ・ざわ」。マンガ「賭博黙示録カイジ」によく描かれる擬音…そんな感じだ。「ざわ・ざわ」で一気に合わせるとズシリとした重み。タモに収まったのは25センチほどのアカメフグ。その名前の通り、目が充血したように赤い。

 大沢正幸船長が船を向けたのは川崎沖の沖堤周り。水深は15メートル。カットウ仕掛けやチラシバリに餌のアルゼンチンアカエビを付け、着底したらゆっくり誘い上げ、再びゆっくりと下ろす…が釣りの基本だ。違和感を感じたら空合わせ。

 開始早々、竿を曲げたのは京都市の藤田英明さん(56=不動産業)。「関西にはフグ釣りの船はないので遠征しました」と微妙な当たりをとって30センチ超の良型。続いて右舷ミヨシの東大和市・山口浩二さん(52=会社員)にも1匹。フグ釣りは3回目。「お土産が少ない釣りが好きなんですよ。アカムツ、オニカサゴとか」。50匹のアジより1匹のアカムツ、なのだそうだ。

 食味に関して言えばトラフグ以上とも称されるアカメだ。だが別名「ヒガンフグ」の「彼岸」は、肝臓と卵巣に猛毒が含まれているため食べたら「あの世=彼岸行き」からだとも言われる。だがご安心。釣れたフグは港に戻ってから専門の処理免許を持った船長ら船宿スタッフがきれいにさばいてむき身にしてくれる。そのままブツ切りにして鍋に投入すれば絶品のフグ鍋を楽しめるのだ。

 「基本に忠実」を心掛けていたのは三郷市の石井健郎さん(56=会社員)。チラシバリ仕掛けで船下を狙い、1メートル50誘い上げ、ゆっくり下ろして良型を5匹そろえた。フグ釣り歴20年。「遠投はあまり効果がなかったですね」。

 専門料理店でフグは「フク」。福を呼ぶ。もうすぐ節分。“口福”の魚を釣ってフクは内といきましょう。

 ◯…沖堤周りを狙うためマダコも釣れる。「フグ釣り5回目で初めてのタコです」と話すのは市川市の野呂田章宏さん(46=会社員)。本命のフグは「刺し身で食べます」。キッチンペーパーに包んで、ラップで巻いてそれらを毎日、取り換えながら冷蔵庫で保存。「1週間で身が軟らかくなります」。お楽しみは後で。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、浦安・吉久=(電)047(351)2983。出船は午前7時。乗合料金9800円(エビ餌2パック付き)。

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