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大型カワハギが連続ヒット~和歌山・串本~

[ 2020年1月15日 05:30 ]

大型32センチのカワハギに思わず興奮
Photo By 提供写真

  寒さも厳しくなり、釣りものがめっきり少なくなる時期だが、気候が温暖な南紀エリアはまさに冬場の投げ釣りにはうってつけ。そこで、釣友とおいしい〝肝パン〟の大型カワハギを狙って串本へ。冷え込んだ早朝は反応がなかったが、止まっていた潮が動きだすと回遊があり、32センチの大型を筆頭にすべて26センチ以上の型ぞろいで5匹をヒット。釣ってよし、食べてよしと大満足の釣行となった。(神戸投翔会・松尾 幸浩)

  現地着が4日午前4時。正月から穏やかな天候続きで、紀伊大島の渡船乗り場には大勢の釣り客が集まり、5時半の1番船はカワハギ狙いの投げ釣り組で超満員。私は白野港から近い「ヨコヘラ」の磯に渡してもらった。

 ここは水深もあり、波が穏やかでマグロの養殖イケスにも近く、冬場の大型には抜群の実績がある好釣り場。うっすらと明るくなった7時ごろからキャストを開始する。

 この日は長潮で満潮が昼すぎで、朝の好時合いも潮が止まっているため、活発なのは外道ばかり。カワハギは潮に乗って回遊するので、潮が動かないとお手上げ状態になる。

 周辺は元々、魚影が濃く、釣れるエリアは冬場でも比較的温暖。湾内でマグロ養殖が始まるとエサがまかれるので、釣れるカワハギも巨大化傾向にある。アベレージは25~35センチという型ぞろいで、時には35センチオーバーの超大物まで姿を見せる魅力的なフィールドだ。

 しばらく反応もなかったが、好転したのは9時ごろ。潮がゆっくりと左に動きだすと正直なものですぐにアタリが出て、小型のメイチダイとカサゴがヒット。「チャンス到来!」と思っているとコンコン、グイーッとサオ先に強い反応。「本命かな…」と半信半疑ながら合わせると上がって来たのは30センチ。肝がパンパンで、実にうまそうな大型カワハギで思わずニンマリだ。

 これを合図にアタリが連発。ただ〝エサ取り名人〟の異名を持つだけに合わせのタイミングが難しく、素バリにされることもあるので手ごわい。そこで、ハリを小さくしてエサを吸い込みやすくし、明確な食い込みアタリが出たところでしっかり掛け合わせるのがベスト。以降は素バリなしで28、26、27センチと良
型3連発。知恵比べに一喜一憂していると、寒さも忘れて大興奮だ。

 10時前には強烈なアタリで、この日最長寸の32センチがヒット。短時間だったが入れ食い状態になり、終わってみれば5匹の好釣果。冬場のカワハギは身の締まりがよく、肝が肥大して大変美味。刺し身も煮付けも絶品だし鍋にも最高だ。釣友らも良型5匹前後の釣果があり、うまい魚とビールを妄想しながら、昼すぎに納竿し、迎えの渡船に飛び乗った。

 ここでのカワハキ釣り期間は5月末ごろまで。30センチオーバーは厳寒期によくヒットするので、これから大いに期待出来そうだ。



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