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春を先取りハナダイ22匹

[ 2020年1月9日 07:05 ]

あかり流押し寿司は、魚の身が厚い
Photo By スポニチ

 【釣魚居酒屋あかり亭】飯岡・隆正丸

 千葉県飯岡沖でコマセのハナダイが釣れている。ふくだあかりが向かったのは飯岡・隆正丸。海中から釣れ上がる桜色のタイを、春を先取りの逸品に仕上げた。

 隆正丸で釣れるハナダイは、今までゲストで釣れたハナダイとは比べものにならないくらいにデカい。しかもかなり引きがいい。引きの強さは同じサイズのマダイと比べるとハナダイの方が勝っているぐらい。そんな魚が数釣れる上に食べてもおいしいのだからたまらない。

 ポイントは飯岡沖の水深30メートル前後。タナは20~30メートルと広く反応が出ている。60号の黄色サニービシにコマセを詰めて、仕掛けは4本バリ。下の2つのハリにオキアミを付けて釣り開始。だがこの日は風が強くて手前マツリの連発。さらに誘いと巻き上げのタイミングが悪いのか、仕掛けが絡まって上がっていることが続き、出はなをくじかれてしまった。

 長い仕掛けに多数のハリが苦手なワタシ、「こうなったら2本バリでやってみよう」と、仕掛けをチョキン。2本バリどちらにもオキアミを付けてみたら、これが功を奏したのか手返しが上がり、その後はタナを下めにキープしつつコマセをまくと毎投当たりが。

 しかも決してドラグを緩くしていないリールから糸が出ていく強烈な引きは、無理にやりとりをするとハリス切れやバラしてしまうゲーム性も兼ね備えていて面白い。しかも30センチ超の良型が一荷で掛かろうものなら巻き上げに必死。そして気が付けば残り1時間で大きめのクーラーボックスは満タン。

 資源保護のために設けられた制限数は50匹だけれど、型が良いからあっという間におなかいっぱいで、上手な人の手さばきの見学をしていました。

 この日の釣果は船中10~30匹、ワタシは22匹とちょうど中間ぐらい。十分に堪能しました。

 ハナダイはこれからシーズンインして、春先からゴールデンウイークあたりがピークで旬は夏。桜が咲いて暖かくなってくる頃にまた行きたいな。

≪新年を彩るピンクの押し寿司≫ハナダイといえば押し寿司が定番。釣ったハナダイならではの身の厚い押し寿司を作ってみました。タイを漬け込む漬けダレはお好みで甘くも辛くも調節可能。キレイなピンクのお寿司で新年を彩ってください。

◎ハナダイの香味ご飯押し寿司

【材料】ハナダイ 2匹
<漬けダレ>
 酢 50ミリリットル、昆布 10センチ、鷹の爪 1本、塩 小さじ1、砂糖 大さじ1と1/2。
 <香味ご飯>
 ご飯、寿司酢、大葉、ミョウガ、ショウガ、白ごま。
【調理】
 (1)ハナダイは三枚におろし、血合い骨を切り取る。皮は残したまま、塩(分量外)を振り冷蔵庫で30分間寝かせる。酢水(分量外)で塩を洗い流し、漬けダレに3時間から一晩漬けておく。
(2)ご飯と寿司酢を混ぜて酢飯を作り、刻んだ大葉、ミョウガ、ショウガ、白ごまを混ぜて香味ご飯を作る。
(3)甘酢に漬けたハナダイは使う前にキッチンペーパーで水気を切り、ラップの上に皮を下にして並べる。その上に香味ご飯をのせ、ラップで包みぎゅっと形を整えて冷蔵庫で30分程度寝かせ、切り分ければ完成。

▼釣況 東日本釣宿連合会所属、飯岡・隆正丸=(電)0479(57)5432。出船は午前5時。乗合料金は要問い合わせ。

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