×

生きイカで勝つ ブリで竿納め 7・9キロだ!6キロだ!強烈な引き満載

[ 2019年12月25日 08:10 ]

マイワシ餌で上げた7・9キロ(左)と6キロのブリを掲げる増田秀明さん
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】竿納めや初釣りに絶対お薦め!東伊豆・初島沖で展開中の夜釣りの“イカブリ”が面白い。イカを餌に狙うブリだ。4キロ前後のワラサが主体だが時折、8キロ級の本命も顔を出す。寒さを吹き飛ばず強烈な引き。楽しむための決め手は――。(スポニチAPC・林 悠二)


 ◎宇佐美・清貢丸

 「生か冷凍イカを20匹ほど持ってきてね」。清貢丸の稲本貢一船長からだ。本来ならヤリイカを釣って餌にするが、今季は回遊が遅れて入荷困難。もっぱら鮮魚店で購入するデッド餌だ。持参した20匹の他に、この日は漁師から活イカが手に入り2匹キープ。

 夢のターゲット狙いは12人。ポイントは初島沖80メートルダチ。タナはハリス分(3メートル)プラス3メートルと指示が出た。

 日没とほぼ同時。同行した川崎市の千葉朗さん(66)の竿が絞り込まれた。活イカを送り出してすぐ。1・6キロのマダイだった。その直後、筆者の竿に。1人置いた隣にも当たり!景気良くポンポンポン…3連発のロケットスタートだ。続いてトモで、胴の間で数人が竿をしならせた。大半がデッド餌で上げている。どれも4キロ前後のワラサながら暴れん坊。オマツリもある。隣同士のタモ入れが忙しい。

 うわぁ重い!「タナを取り直してすぐのヒットだった」。この日最大の7・9キロを上げたのは駿東郡の増田秀明さん(79=会社経営)で、この少し前にも6キロをゲット。胴の間で唯一、2匹のブリを手にした。

 当日の釣果は2~6匹。6匹と5匹が3人ずつ。魚は群れで回遊中で誰かに掛かると周りにも当たりが…。

 「水温が18度台と高いので、この食いは新年を迎えても当分続きそう」。稲本船長の表情は明るかった。

 ◎ここが決め手!

 ワラサ4匹とマダイの千葉さん。全て置き竿で掛けている。スミヤキやサバなどの邪魔もあって当たりは頻繁。そんな中、大きく絞り込む魚信に大合わせを入れてヒット。ただし、デッド餌で数を伸ばした人は一応に誘いを掛けていた。親バリのすぐ上にナツメオモリを固定、竿先を静かに上下してイカが生きているように誘っていた。
 海底に起伏があるため、定期的なタナの取り直しも有効な誘いになる。

 ◎餌はいろいろ

 7・9キロのブリを釣った増田さんの餌は、持参したマイワシ。6キロは「生のヤリイカ」だが、サンマでもワラサが来たと言う。

 「昨夜はカマスで釣った人もいましたよ」(船長)。東京湾で釣れるマアジを持参するのも手。ゲストで釣れるサバは切り身ではなく、太めの筒切りもいいらしい。必ずしもイカでなくていいわけで、適する餌を鮮魚店の軒先で探すのも楽しみ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、宇佐美・清貢丸=(電)0557(48)9110。乗合は午後3時集合、料金は氷付き1万3000円。活イカ(1匹500円)は予約制。特製仕掛けあり。他に網代・ゆたか丸からも乗合出船中。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る