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〝おいしいサイズ〟絶品マダイに期待~和歌山・みなべ町「田中丸」~

[ 2019年12月25日 05:30 ]

和歌山県田辺市の小谷久夫さんがつり上げた約40センチで〝おいしいサイズ〟のマダイ
Photo By 提供写真

 12月も後半に入り、令和元年が間もなく終わる。来年は東京五輪もあり、日本中がおめでたい空気に包まれるはずだ。正月の食卓に必要なめでたい食材で魚釣りで入手できるものと言えば、やっぱりマダイ。当然、にらみダイ用に準備したいところだ。今回は和歌山県みなべ町「田中丸」へ釣行し、チャレンジしてみた。(スポニチAPC・矢野 貴雄)

 釣行日は9日。大阪市内を午前2時に出発し、阪神高速から阪和道を乗り継ぎ、みなべICで一般道へ。高速道を降りてから道中のコンビニは3店。飲み物や食べ物はここで買い込み、予定通り4時30分前には到着した。

 天気は良好。この日は他に2人、常連の方が乗船されていた。釣座に付き、早速仕掛けの準備。今回は浅めを狙うそうなので、テンビンに下げるオモリは60号を選択。ハリスはメジロなどがかかることも想定して8号で6メートル。ハリは12号の2本バリ仕掛けにした。

 午前5時の定時に出港し北へ。ポイントはみなべ沖の水深45メートル。狙うタナはまず底から5メートル巻き上げた付近にし、その後は付けエサの残り具合を見て判断。なくなっていればエサ取りがいると判断し、少し上げる…という要領で探っていった。

 最初にハリに掛かったのは約20センチのチャリコ(マダイの幼魚)で何匹か続く。そこへブルブルという強めの引き…正体は姿を見るまでもなくサバだ。パワフルな締め込みを見せながら上がってきたのは、丸々とした45センチもある大サバだった。

 ハリを外してすぐに血抜きなどの処理をして、たっぷりの氷に海水を入れたクーラーボックスに放り込む。この処理さえきちんとしておけば、家に帰ってからおいしい刺し身が楽しめるというものだ。

 ただ、この時点ではまだ本命の姿が見えないのが辛い。すると、右舷側にいた和歌山県田辺市・小谷久夫さんが40センチほどのマダイをゲット。このぐらいが〝おいしいサイズ〟で、家庭での調理もしやすく、最も重宝する。ただし、大物がかかるのも釣り人としては当然うれしく、そこは非常に悩ましいところだ。

 そしてついに、こちらのロッドにもサバとは違う引きが…。サオ先をたたくような引きからマダイなのは間違いないか、問題はサイズだ。ワクワクしながら巻き上げると目元がピンクの魚体が目に入る。35センチ。これで正月のにらみダイ確保のミッションはまず成功。この後も追加し、当方はマダイ25~38センチを5匹、サバ40~45センチ3匹、スマガツオ40センチ1匹の釣果で、少し早めに沖揚がりとなった。

 田中丸は今後もマダイ狙いで出船する。海の状況によって入るポイントが変わるので、マダイの他に掛かってくる魚もサバやメジロなどさまざまなターゲットを楽しめる。今なら正月用にらみダイ、年明けなら〝めでタイ〟狙いでおすすめしたい。

 問い合わせは田中丸=和歌山県日高郡みなべ町目津331の2。電話0739(72)3813。

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