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お宝“黄金アジ” 良型!絶品!! 身が締まって脂も乗り乗り

[ 2019年12月20日 07:20 ]

さすが名人!素早い手返しで黄金アジを釣り上げる岩楯茂雄さん
Photo By スポニチ

 【ガイド】東京湾口に位置する観音崎沖で、大型のマアジが上昇気配だ。釣り場は潮の流れが速い浦賀水道だけあり、魚は身が締まっている上に、脂も乗って食味は最高。早速、鴨居・おかだ丸から出船した。(後藤 賢治)

 出港からわずか20分で、ポイントに到着した。仕掛けはVARIVAS「船仕掛けマアジ」でハリス2号、ムツバリ10号、2本バリをセット。岡田恒夫船長の「ハイどうぞ」の合図で、一斉に仕掛け投入する。仕掛けが着底したら糸フケをとり、1メートル巻いて竿を振り、1~1・5メートル巻き上げ、指示ダナをしっかりキープするのがコツ。すぐに30~40センチの良型が次々と釣れ始め、船内はにぎやかになった。

 しばらく待って当たりがない場合でも、竿をソフトにシャクって誘ってみると、食ってくるからやめられない。着々と釣果を上げているのは、東京都北区の岩楯茂雄さん(79)。釣り日報欄でたびたび竿頭として登場する大ベテランで「数を伸ばすには、一にも二にも手返しを早くするのが大切」とアドバイス。岩楯さんは40年前におかだ丸で釣りを教わり、今では週2回ペースで釣行しているとか。最高の人生を謳歌(おうか)している。

 20年以上通う横浜市の平山紀伊知さん(79)は、ニコニコ顔で釣り方を教えてくれる。おかだ丸は、ビギナーでも安心して楽しめるアットホーム感がいい。

 「食った!でかいぞ」の声で振り返ると、隣の釣り座で川崎市の渡辺薫さん(75)が、3キロのマダイを上げていた。立派な魚体に「ハリス3号で良かったよ。青イソメで食ってきた。今日は最高の日です」としてやったりの笑顔を見せた。

 岡田船長は「特においしいのは、東京湾内に居着いついている大型です」。薄く黄色がかった魚体から“黄金アジ”と呼ばれる逸品で、1年中おいしいのが特徴だ。

 手軽に狙えるライトタックルもいいけど、本格的なビシ釣りで肉厚な大型マアジをゲットしよう!

 ◯…東京湾のマアジは、40号のオモリを使うライトタックル釣りとビシ釣りで狙える。おかだ丸のマアジ釣りは後者。アンドンビシ130号を使う。80~100メートルの深場も狙うこともあるので電動リールは必携だ。

 ◯…大衆魚の“代表選手”マアジは栄養価も豊富。タンパク質、脂肪、ビタミンB群、カルシウムやミネラルや、イソロイシンやロイシン、リジンなどなどの必須アミノ酸が豊富。さらに脳の働きを活性化させる血液をさらさらにするとされるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含んでいる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鴨居・おかだ丸=(電)046(841)0306。出船は午前7時20分、乗合料金は氷付き8700円。

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