新旧荒食い 先月1トン放流で活性も人気も上昇中 埼玉県びん沼川

[ 2019年12月8日 07:10 ]

竹製の和竿で楽しんでいた田中さん                               
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 【ヘラブナ大作戦】埼玉県の荒川支流、びん沼川は新ベラの放流が旧ベラを刺激して大騒ぎで回遊中。活性を高めて束釣り(100匹)も可能とあって、新旧のヘラブナは期待を裏切らず荒食いの真っ最中だ。(スポニチAPC・上田 観水)

 先月23日に養殖ベラが約1トン放流された、との報で釣行した。

 砂塚橋下流は回遊する魚影の群れも視認できる。竿を出していたのはさいたま市の田中康三さん(62=会社員)。子供のころから芝川や周囲の池で小ブナを追い回して育ち、20歳になると日本へら研・蕨支部に入会。同会はヘラ釣り創生期の釣り愛好団体で、田中さんは先輩に譲ってもらった竹竿15尺(夢坊作)を満月にして、時には一荷で新ベラの入れ食いを楽しんでいる。

 近く開催される例会の試釣とかで「遊びの釣りは竹竿でヘラの引き味、感触を味わっています」と52匹釣り上げて午前11時で帰り支度だ。

 筆者も例会用にと買い入れた夢坊作(銘・夕映)の竹竿16尺を振り出し、「GD(グルテンダンゴ)」の基本仕様で、餌が打ち込みポイントから約30センチ流れるとウキはモヤーッ、絞り込んでツン。先調子竿で玉網に収まる新ベラは25センチ級。合わせを遅らせると地ベラの35センチ級が釣れ上がる。竿師が天然素材を生かして製作した竿でヘラブナとのやりとりの妙味を味わった。

 新ベラ放流と10月の豪雨が本流筋から50センチ級の遡上を誘い、釣り場の人気は高まっている。混雑気味だが午前組と午後組に分かれて入釣するのは地元の常連ヘラ師が多く、数釣りも巨ベラ狙いもポイントに事欠かない。

 ◎攻略法 緩い水流には長ハリス(上40センチ、下55センチ前後)や段差仕掛け(段差50センチ以上)で水流を利用し、上餌「GD」=基本仕様=や釣れ具合を考慮して「凄フ」=セット釣りパターン=などの混合餌でバラケる状況を想定する。下バリの食わせを摂餌させる釣法には地ベラが多く掛かる。「淒グル」など、繊維残りがする両グルテンの底釣りは新ベラが食いやすい傾向がある。

 ◎ポイント (1)砂塚橋下流=本流から良型の入り込みと川幅が広く、放流ベラもオンドマリ(用水路の突き当たり)で回遊が激しい。岸から5メートル前後までは底掛かり多く宙釣りを。底釣りは15尺竿以上がお薦め。

 (2)墓地下=放流ベラの回遊路とあって回転の速い宙釣りが効果的。良型も多く長竿でカケ上がりを攻める。底釣りは鯉も来るが、ヘラの引きは強く楽しめる。

 (3)船渡橋上流=川幅と水深がマッチしてか?水温変化が緩やかで冬場でも魚信が多く楽しめる。新ベラの滞留もあり冬季は狙い目。

 ▼釣況 埼玉県南部漁業協同組合=(電)048(642)5706。入漁料400円。年3000円(3月から1年間)。フェンスが張ってある場所は釣り禁止。

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