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渡りダコ3匹 餌木で本気!!

[ 2019年12月6日 07:13 ]

餌木一筋で釣れた大型
Photo By スポニチ

 【釣り姫見参】茨城県沖のマダコは「渡り」と呼ばれる。季節によって移動するからだ。ふくだあかりが乗り込んだのは、そんな「渡りダコ」を狙う大洗・大栄丸。タコ餌木で臨んだ。

 師走に入り茨城県沖のマダコが活発に釣れている。

 大栄丸の大川茂船長が船を向けたのは大洗沖の水深30メートル前後のポイント。オモリは80号。竿はヤリイカ用の先調子をチョイス。タコ餌木はピンクと白の2つを付けた。

 船長の合図で餌木を底まで落としたら、すかさず底を丹念に叩く。底はゴツゴツと岩礁がたくさんあるみたいだけれど、根掛かりはしなさそう。とにかく外海でのタコが初めてな私は手探り状態の中、ベテランさんは早速のヒット。置き竿にして、タコテンヤに自前の特餌を付けて流していく釣法で連発していたり、渋糸を使った手釣りで順調に釣り上げていく人もいる。一方、私はといえば乗りはなし。開始からだいぶ時間がたっても乗らない。やはり餌にはかなわないのかな?テンヤで餌にしようかな?と、心が弱くなってきたところで、竿にモタレが。すかさず少しの間餌木を揺すってしっかり乗せた後、竿先を下げてしっかりと合わせるようにしたら、一気に持ち上げてずっしりとした重さが。慎重に上げると1キロほどの食べ頃サイズをゲット。
 やっと釣れてくれたので、タコ餌木でやり通す覚悟ができ、そこからは忍耐勝負。周りの人がいくらテンヤで釣ろうとも、私は餌木で釣る!と、ひたすら底を小突き続ける。沈黙の時間はあったものの途中、何度がサワリがあり、しっかり乗せたハズだけれど、底からはがすことができなかったのか、強力なゴムを引っ張った感はあったけれど、バラし。

 きっとアレはデカかった(ハズ)!その後、なんとか2キロと1・5キロを追加し、3匹釣って終了。気が付けば、最初は餌木を使っていた方もテンヤに変更したりして、最後まで餌木を使ってたのは私だけだったみたい。

 でも餌木をやり通せて良かったかな。この日の船中は1~7匹と、爆釣とまではいかないまでも、さすがトップの常連さんはコンスタントに釣られてました。

 これからはメインはヒラメになるけど、タコのリクエストが多く、お客さんが集まればタコも出船するそう。「渡りの大ダコ」が回ってくれば3キロとか4キロも釣れるらしいから船宿さんに確認してみて。マダコは高級な上、冷凍保存が利くし、お正月用に確保するのをオススメしますよ。

 ◆ふくだ あかり 1981年(昭56)生まれ、茨城県出身。07年、趣味で釣りを始める。08年に始めたブログ「百目」は月間30万アクセスの人気。著書に「初めての釣りガール スタイル&レシピ」(講談社)などがある。16年から茨城県海面利用協議会委員を務めている。

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