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「ダウスイ」熱投 シーバス79センチ 22センチルアーでひたすら大物狙い

[ 2019年11月23日 07:22 ]

「ダウズスイマー」ゴーストワカサギカラーを投げ続け、79センチのシーバスを釣った瀬野さん(中央)と畑さん(左)と筆者
Photo By スポニチ

 【釣遊録】11~12月は東京湾の大物シーバスシーズンです。

 シーバスは魚食性が強い魚ですが、何でも食べます。イワシやサッパなどの小魚や、カニ、エビなどの甲殻類、そして春はバチ抜けで知られるゴカイなどの多毛類も。そして魚影の濃さから、初心者にもいい時に当たれば簡単に数釣りができ、東京湾のシーバスは女性と初心者に優しいともいうべき、まぐれの大物一発も多々起こしてくれる魚です。

 近年、バス用のビッグベイトで釣るのがステータスともいわれています。中でも20センチを超えるルアーで釣ることは至高とされ、シーバスのどう猛さを知る時でもあります。

 秋のこの時季は30センチ級のコノシロも捕食しているので、特にビッグベイトが有効です。

 今月中旬、湾奥のチャーターボートで出港しました。ポイントはすでにYouTubeに情報が流れてしまったゲートブリッジ周辺。年によってコノシロの集まる場所が変わりますが、今年はここがよかったみたいです。

 使うルアーは22センチもあるジャッカルのダウズスイマー(通称「ダウスイ」)です。

 同乗者の畑雄二郎さんと瀬野泰崇さんもそのあたりを理解してくれています。自分が何とかこの大きなルアーで釣ろうと、邪念を捨てて投げ続けている時に、横で小型ルアーを使って連発されるとプレッシャーになることをです。

 タックルはベイトでもスピニングでもいいのですが、私はルアーが100グラムと重いのでシイラ用を使いました。ロッドはがまかつ「ラグゼオーシャンランプーガ76」、リールはダイワ「セルテート3500」、ラインはサンライン「PEジガー」2号。リーダーは同「大物ハリス」12号2メートルです。

 ポイントに着くと最初から3人で「ダウスイ」を投げ始めました。着水後、ゆっくり巻いて時々止める。それを繰り返すだけでした。15分後ぐらいには畑さんにヒットがありました。しかしそれは惜しくも外れてしまいました。「デカかったですよ」と畑さんは興奮していました。

 その後もすぐに彼にヒット。ボード側でルアーが水面に浮き上がった瞬間に食いついてきました。これは慎重にやりとりし、ラバーネットに収まりました。その魚は76センチ。彼の自己最長記録になりました。

 何匹もヒットさせ、ビッグベイトを投げるのに疲れ、小型ルアーを投げてみると50センチほどのサイズは簡単にヒットしてきました。

 この小型魚数釣りに走ってしまうとビッグベイトのだいご味は味わえません。成功の鍵は心折れずに投げ続けることです。

 みんなが「ダウスイ」に戻り、投げていると瀬野さんにビッグヒット。これは80センチにちょっと足りない79センチでした。

 ちなみにこの日「ダウスイ」へのヒットは20発以上ありました。(東京海洋大学客員教授)

 ▼東京海洋大学フィッシング・カレッジ 12月2日(月)午後6時半から品川キャンパスにて白鷹館にて。テーマは「川は眠らない」、講師は奥山文弥。川の不思議と魅力。身近な多摩川の釣り情報もお話しします。

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