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暗くなるまで待って カワハギ 日没前後チャンスタイム

[ 2019年11月16日 07:25 ]

初挑戦でカワハギを手にした伊東さん
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】気がつかないうちにハリがスッテンテン。餌取り名人の異名を持ち、釣り人を熱くさせてくれるカワハギが、好シーズンを迎えた。秋~冬にかけて群れが固まり、餌を頻繁に食べるので、一年で最も釣りやすい季節。福浦・よしひさ丸から狙ってきた。(芝 真也)

 いよいよカワハギの本格シーズン。今年は、海水温の高いまま推移してきたこと、台風が遅れてやってきたこと、それらが影響しているのか、各地で拾い釣りの模様が続いている。

 「当たりが連発してくるポイントも出てきました。群れが固まりつつある感じですよ。これからが楽しみです」とカワハギ船担当の高橋勝久船長。

 福浦沖のカワハギの魅力は型の良さ。釣果は、良い日並みでトップ20匹前後と数はそれほど伸びないが、20~25センチが多く、30センチ級の良型も狙える。肝もパンパンに入っているので食の方も魅力だ。

 9人の釣り人を乗せて、定刻の午後1時に出船。最初のポイントまでは約5分。真鶴半島の西側、水深30メートル前後で開始の合図が出た。付け餌のアサリを、ハリに小さくまとまるように付けて投入してスタートしたが、このポイントでは当たりが訪れない。取材日は台風20号の通過後。そのウネリが残っている影響なのか、やや低活性のようだ。ベラやトラギスといった、ゲストの当たりもほとんどない。少し移動して水深40メートル前後の少し深いポイントに入ると、ここでカワハギからのシグナルが訪れた。

 右舷トモから竿を出していた品川区・久保田愛海さん(33=自営業)は25センチ級の良型をキャッチ。「カワハギは釣るのが難しい分、釣れた時の喜びが大きいです。食べてもおいしいので大好き」と話した。

 当日は女性パワーがさく裂。久保田さんと一緒に訪れ、右舷トモ2番から並んで竿を出していた市川市・伊東亜矢子さん(41=自営業)もナイスサイズをゲット。「カワハギ釣りは初めて。カンカンッと引きが凄かったです」とにっこり。2人は、この後もコンスタントに釣り上げていた。

 「日没前後にバタバタッと当たりますよ」と船長。その言葉通り、周りが暗くなりだした4時半ごろから、当たりが連発してきた。この日は、カワハギが一番下のハリに掛かってくることが多かった。そこで、オモリを海底に着けた状態で、軽く叩きを入れてから、張らず緩めずのゼロテンションの状態で待っていると「コンッ!」と、金属的な当たり!一呼吸おいてから、竿を立てていくと「カンッカンッカンッ!」とカワハギ独特の鋭い引きが訪れた。上がってきたのは24センチ級の良型。筆者もにこにこ。これに皮切りに22、27、23センチと、ゴールデンタイムに4連チャン成功。存分に楽しめた。

 ○…付け餌のアサリは鮮度が良いほど食いが良い。これからの季節は日差しは弱まるが、空気が乾燥している日が多くなるので、出しっぱなしは良くない。クーラーから小出しにして使いましょう。

 ○…カワハギとの接点、ハリ選びは悩みどころ。しかしこれも楽しい部分。当日は、ハゲバリだとヒットしても途中で外れてしまうことが何度かあり、フトコロの狭い吸い込み系のハリ掛かりが良かった。いろいろと試すことは面白いですね。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、福浦・よしひさ丸=(電)0465(63)3884。出船は午後1時。料金8500円(付け餌、氷付き)予約乗合。午前イナダ五目へも出船中。

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