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ギョギョッびっくり 112センチのソウギョ 8ポンドで世界記録に挑戦

[ 2019年10月26日 07:08 ]

筆者が釣ったソウギョは112センチ。巨大だ
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】5年前に上尾市の友人、市川満さんが犬の散歩中に川の土手を歩いていたら、大きなソウギョを見つけました。以後通いつめ、数多くの1メートルオーバーを仕留めている市川さんに、そんな大物が散歩途中のどこにいるのかとしつこく聞いたらやっと教えてくれました。なんと桶川市のマルキユー本社の裏を流れる元荒川でした。

 「奥山さんもやりますか?」とお誘いを受けチャレンジするも、私にはなかなかヒットしませんでした。鯉と違って個体数が少ないためか、一昨年は7回目の挑戦でやっと1匹釣り上げました。昨年はノーフィッシュ、そして今年はすでに5回、オデコです。

 台風19号の豪雨で、大増水した後、市川さんが下見に行き、大きいのが結構見えたというので一緒に出掛けました。

 仕掛けはロッドが、がま磯カゴスペシャル445―53、リールはダイワトーナメントZ2500C、ラインはサンライン、シグロンPE8ポンド。ハリスはVハード4号です。ハリは市川さん手研ぎのタイバリです。餌は食パン。これをウキ釣り仕掛けで流すのです。巨大なソウギョを釣るためになぜ8ポンドでやるのかというと、世界記録に挑戦したいからです。22キロオーバーを釣れば記録更新です。

 10月17日は早朝に現地に到着。川の中を見回してみると大物が泳ぐ際にできる波紋が立っていました。

 ドキドキしながら仕掛けを投入しましたが、食いつく気配がありません。

 曇り予報でしたが晴れてきた9時前にはまた大きな波紋を見つけました。ハリの刺し方を変え、流すとその波紋がウキに近づいてきて、そしてソウギョが口を出してパンをくわえるのが見えました。しかしウキが動かない。上げたくなるところですが、ちょっと待つとウキが消しこみました。いったんフェイントを掛け様子をうかがい、そのまま餌が流れてきたので食いついた感じでした。

 リールのベールを返すとギューンと強い引き、そしてロッドが曲がりドラグはうなり始めました。ヒットです。

 魚は50メートルぐらい下流にダッシュし、そして対岸へ向かいました。ロッドを立てているとゆっくり上流に登ってきたのでリールを巻き、自分より上流へ行ったところで反撃開始、川の中は海と違って果てしなく走っていくことはありませんが、川岸のくいやそれに絡んだゴミなど障害物があります。

 それをかわしつつ何回もラインを出されましたが、約10分後、市川さんが超巨大ネットですくってくれました。

 検量しようにも魚がデカ過ぎます。どうしようかと迷っていると市川さんが出してくれたマグロ用の巨大バッグに入れて岸へ上げ計測。112センチ、15・3キロでした。写真を撮ってリリースすると元気に泳いでいきました。

 うれしさで頬がたるみますが、目標は22キロです。

 この後、ランチタイムで休憩した後、さらに大きなソウギョの影も見ましたがやはり賢くてなかなかヒットしません。夕方まで釣れませんでしたが、1メートルオーバーが2匹も釣れてやはり幸運な日でした。

 しかしこんな大物がマルキユーの裏の川にいるとは。市川さんがここで釣った最大魚は全長126センチ、重さ26・2キロ。これはIGFAの世界記録にも認定された超大物です。(東京海洋大学客員教授)

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