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浅瀬泳がせ 深秋のアユ友釣り 産卵準備で渓流に群れ

[ 2019年10月20日 07:10 ]

石井さんが掛けたのはきれいな魚体の1匹
Photo By スポニチ

 【2019アユ】アユ釣りといえば夏の風物詩。しかし河川によっては11月まで十分に狙える。静岡県の興津川ではまだ友釣りが可能。ポイントを絞って狙えば数釣りも楽しめる。(スポニチAPC 恩田 誠)

 このたびの台風19号で被災された方々には心からお見舞い申し上げます。一日も早く平穏な生活に戻られますことを心より祈念いたします。

 アユは11月ごろから産卵が始まる。今ごろからはその準備のために闘争心が弱まり、群れで流れの緩い所に集まる傾向が強まる。このため盛期では早瀬を引き釣りで攻めるが、この時季は小砂利または砂底の浅瀬を泳がせ釣りで狙う。

 私の友釣りの師匠である静岡市の石垣一至さん(70=オトリ店経営)によれば、仕掛けはシンプルかつ小振りのものが良く、できるだけオトリに負担をかけないようにして泳がせることがコツとのこと。ただし、オトリを好き勝手に泳がせるのは得策ではなく、常にコントロール下に置けるよう、ラインは「張らず緩めず」を心掛けることが大切。それには、目印の見やすさと位置が重要で、目印のブレはオトリに無駄な泳ぎをさせていると考えるべきと力説。

 取材時には承元寺堰堤(えんてい)上の左岸で、手本を見せていただいた。なるほど、目印は常に水面上5~10センチの位置にあり、オトリの動きがよく視認できた。

 興津川には大岩や岩盤が多く、盛期にはこの周囲が絶好のポイントになるが、今の時季では大型こそ出ることはあるものの、数が伸びることはまずない。前述のような底地の浅瀬が多い場所で狙うのがお勧めとなる。

 土村キャンプ場前は砂地底のゆったりとした流れが続く。茂野島は盛期はガンガン瀬狙いだが、今からは橋上のトロ瀬か最下流のチャラ瀬が良い。但沼大橋上下は砂地底のトロ場やチャラ瀬が良く、とくに下流は絶好ポイント。承元寺堰堤上下は人気があり、下は大物が常に狙えるが数は減少気味、上は数釣りの絶好場。泳がせでは上部が良く、川幅が広いので、ポイントは選び放題。いずれも膝下以下の浅瀬なので移動も容易だ。

 ▼釣況・入漁券・オトリ いしがき小屋(但沼大橋西詰)=(電)090(5611)1411。入漁券1日1500円 オトリ1匹600円。

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