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激アツ!ワカサギ「空中戦」で200匹 食い渋りも魚探2台、竿2本で楽々攻略

[ 2019年10月16日 07:11 ]

手返し速くマシーンのように釣っていた伊藤さん
Photo By スポニチ

 【釣り日和】長野県諏訪湖のワカサギが釣れている。岡谷市の民宿みなとでは9月15日から開始。すでにトップで1000匹超の日もあった。プルプルと竿先を揺する引きを感じたくてドーム船に乗り込んだ。(笠原 然朗)

 10月だというのに夏の名残をあちこちに感じる。

 「水温がまだ17度あります。釣れるのは10センチ級の2年魚が中心。15度ぐらいまで水温が下がると釣果も安定します」と話すのは民宿みなとの中沢滋さんだ。

 水深は4メートル。仕掛けは宿特製の胴突。ハリは秋田キツネの2号で5本バリ。ハリス0・3号。餌は紅サシで、ハリに刺してからハサミで半分に切る。

 1号のオモリが着底し、空合わせも兼ねて軽く誘っているとワカサギが魚信を伝えてきた。上がってきたのは10センチほどの良型。「大公」などともいう。

 黄金色に輝く細身の魚体が美しい。

 群れが入ってくるとポツリポツリと釣れるが、食いが長くは続かない。

 小学校時代の幼なじみで、並んで釣っていたのは愛知県瀬戸市の柿沢浩行さん(46=会社員)と尾張旭市の仲本剛さん(46=会社員)。ほぼ2カ月に1回のペースで「ワカサギを釣ったり、イカダでチヌ(クロダイ)を狙ったり」。40年近い友情を確認しながらの釣りも、2人で50匹ほど釣って早上がりだ。

 極端な食い渋りの中、一人気を吐いていたのは名古屋市の伊藤雅彦さん(56=会社役員)。2台の魚探を見ながら、8本と10本バリの竿2本を両手で操り、宙層の食いダナを見極め「空中戦」で当たりを出す釣法だ。

 「餌はこまめに付け替えること。私は1日10袋は使いますよ」
 横着な私は1日釣って1袋。その差は明らかだ。

 目標は10キロ釣ることだとか。「まだ9キロが最高。数ですか?3000匹ぐらいかな?」。

 諏訪湖と山中湖と合わせて年間70回、釣行するのだとか。この日も泊まりがけで3日連続の釣り。「数は不満だけど楽しめましたよ」と200匹で納竿。

 技や経験で釣果に差が出るが、釣りの楽しさ全てが分かるのがワカサギだ。これから寒い季節へと向かうがドーム船の中はいつでもポカポカと暖かい。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、岡谷・民宿みなと=(電)0266(23)4423。料金は1日3700円、4歳から小学生3000円、3歳以下1500円。入漁料は高校生以上1000円。貸し電動リール1500円など貸し道具完備。手ぶらで釣りができる2時間パックなどのプランもある。

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