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秋イサギ絶好釣~和歌山・日高町「岬旅館」~

[ 2019年10月16日 05:30 ]

28~38センチのイサギ56匹、ツバス4匹を釣り上げた和歌山市の柿原秀則さん
Photo By 提供写真

 個人的には初めて聞いたワードの〝秋イサギ〟が調子良く釣れているという話を聞き、和歌山県日高町「岬旅館」の釣り船・岬丸に乗船した。ツバス交じりでサオ頭は38センチを筆頭に脂ののったプリプリのイサギを56匹、初体験の当方でも38匹もゲットし、旬の釣りを堪能できた。(スポニチAPC・矢野 貴雄)

 釣行は9日。天気はいいが風が吹いて波もあり、釣果的には少し心配な状況。乗船時に驚いたのが平日のこの時期で釣り人が当方を含め8人もいたこと。改めてイサギ釣りの人気の高さを知った。

 ポイントは、凪(な)いでいれば約20分で到着できる日の岬沖。空が徐々に明るくなる頃にイカリが海に投入され、そのタイミングで仕掛けの準備を始めた。

 120号ステンレスカゴにハリスは4号。イサギ狙いにはハリスが太い様にも思えるが「この時期はツバスやハマチ、シオ、カンパチもかかることが多く、細いと取り込めない」と聞いて納得。前日もシオが何匹も上がっていたそうなので、そちらの期待も持ちつつ、仕掛けを投入した。

 水深37~38メートル、狙う棚は底から5メートル上げたところからスタートとの指示。すると、あっさり1投目からイサギをゲットできた。波があって心配していたがウソの様な展開だ。

 すると左舷のミヨシで上がったのをきっかけに、船上ではあちこちでツバスが釣れ始める。負けじと狙うが当方はイサギ、イサギ、イサギ…。もちろん、コレはコレで楽しい。

 ただ、長くは続かず、潮止まりとともにアタリがなくなる。そこで、棚でマキエを効かせて待つのではなく、エサまきの後、ゆっくりと仕掛けを巻き上げるパターンに変更。これで朝イチほどの勢いはないが、再び釣れ始める。イサギかツバスが船上のどこかであがっている状態だ。

 そして、再び潮が流れ始めるとツバス混じりでイサギが食い始め、サバも混じって大騒ぎになり、クーラーボックスがほぼ満杯という状況で納竿時間に。当方は35センチを筆頭にイサギ35匹に40センチのツバスが1匹。サオ頭の和歌山市・柿原秀則さんは28~38センチのイサギ56匹、ツバス4匹だった。

 この釣りの数釣りのコツは手返し。①魚を取り込んで次の仕掛けを投入②釣れた魚を絞めて血抜き③血抜きが済んだら氷と海水を入れたクーラーボックスへ魚を入れる。この一連の作業をスムーズにできるように、釣り座の周囲を整えておくのが大切だ。

 船頭いわく「もう少し水温が下がり、マダイが食い始めるまでは、イサギが楽しめるだろう」とのこと。かなり過ごしやすくなったこのタイミングで、おいしい秋イサギ釣りに一度、足を運んでみてはいかがだろうか。

 問い合わせは岬旅館=和歌山県日高郡日高町比井673、電話0738(64)2975。秋イサギ狙いの他に、タチウオの半夜釣りでも出船している。

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