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“ドラゴン”130・1センチ 最年長V 歴40年以上「生涯現役」加藤さん

[ 2019年10月9日 07:29 ]

優勝した加藤さんが釣り上げたのはスーパードラゴン                               
Photo By スポニチ

 【バリバスカップ2019スポニチ「東京湾タチウオ釣り大会」】バリバスカップ2019スポニチ「東京湾タチウオ釣り大会」が6日、東京湾で開催された。吉野屋、吉久、第二泉水、中山丸、ミナミ、渡辺釣船店の6隻に分乗した参加者は110人。第二泉水に乗船した足立区の加藤公夫さん(81=会社員)が130・1センチの“ドラゴン”を釣り上げ総合優勝した。(笠原 然朗、久世 明子)

 大会は台風の影響で2週間、延期して開催された。波頭が白く砕ける海況のもと、餌釣りとルアーで大物1匹の全長勝負だ。

 大会船の6隻が集結したのは走水沖の60メートルダチ。約30隻の大船団ができ、僚船からは時折、ギラリと白く光るタチウオが抜き上げられている。

 釣れる魚は中・小型が多く、各船ともメーター超えに苦戦する中、大会終了の20分前、午後0時40分に大きく竿を曲げたのが参加者中の最年長、81歳の加藤さんだった。

 第二泉水・小倉裕士船長の指示ダナは「40~50メートル」。餌釣りの加藤さんは仕掛けを55メートルまで落とし、20~30センチの幅でリールを巻きながら誘い上げた。「52メートルまで上げたら掛かりました。釣り方は自己流ですよ」

 抜き上げたのは自己ベストを更新する特大だった。「いい場所に連れていってくれた船長のおかげです」と優勝の喜びを話した。

 釣り歴40年以上。「健康のための釣り」も現役なら、「公団の(水道)ポンプ修理」の仕事も続けている。

 「定年したんだけど、続けてくれって言われてね」

 勝利の女神は、“生涯現役”の老雄に輝いた。

 【APCの目】魚の活性は高かった。前半の走水沖ではルアーに良型が反応。後半、猿島沖に移動すると餌派が優位に。腕自慢が多い。誘いもさまざまだ。ただ数は稼げても型がイマイチなら基本に戻ろう。「2K1S」だ「細やかさと根気と想像力」。終了間際に次々メーター級を上げたベテランは「やっとタナが分かった。底から7メートル」。船別賞へつなげた。(スポニチAPC 町田 孟)

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