×

涙ぐむほどうまい?!島寿司 八丈、小笠原の“ご当地料理”カンパチ、イナダなどにカラシをチョイチョイ

[ 2019年9月17日 07:23 ]

カンパチと名乗るのにはおこがましいが                               
Photo By スポニチ

 【一釣一品 食べま専科】“東京名物”島寿司を食す。釣りバラエティーときたらライトウイリー。お笑い系じゃないよ。多彩ってこと。カンパチ、イナダ、マアジそのほか何が食ってくるか分からない。平塚・庄三郎丸で堪能さ。(スポニチAPC 町田 孟)

 青物系はアスリート。全身筋肉みたいだもの。イナダはどちらかというと男子系ランナーかな。その点カンパチはフィールド女子。やはりこっちの方がいいや。

 かつてダンパで知り合った陸女。やり投げだったかな。組んだ時、二の腕のコリコリ感、握力は半端なかったよ。リラックスしていたはずだけど、鍛えてるーってのがあふれてた。もち、色恋抜き、畏敬の念しか持たなかったけど。

 【釣戦】カンパチ、イナダ狙いはバケで竿カッタクリね。6号2メートル2本バリ、バラフグの皮を使った宿特製。一昔前には手で底から段差をつけてたぐっていた。その進化系。誘いの幅とリズムが肝心だ。山下将成船長=写真=は「50センチくらいを目安に。食わせの間は0・5秒から1秒」。やや硬めの竿が有利だ。掛かったら「太ハリスだからグイグイ巻いちゃって」。時間をかけるのはバラシの元。実演しちまった。トホホ。

 食いが止まればウイリー仕掛けでアジなどが主体になる。3号なので“不意のお客”にも対応できる。

 【クッキング】八丈島や小笠原列島などのご当地料理といっていい。ワサビの代わりにカラシを使う。なぜって?島にはワサビがなかったから。シャリだけを握ってずらり並べておく。その上にカラシをチョイチョイと。あとはヅケにした切り身を載せていけばいい。

 見た目のテカリからべっ甲ずしとも呼ばれるらしい。ヅケダレは、しょう油、みりん、酒を煮切っておく。味の加減は指で測るんだよ。簡単でしょ?

 まっ、料理と言えるかは異論もあろうが。

 「3食とも魚でも。酢飯があればもっといい」。魚食系の家人、涙ぐんでパクついてんの。うん、思い切りカラシを塗りたくっておいたんだもん。

 ○…ミヨシに立ちルアーで攻めていた泉千春さん(34)。青果市場に勤めていたが「好きな釣りをしたくて7月に多摩市から千葉(緑区)に移住しました」。現在、就活中だ。キャリア20年、磯にも上がるという。本拠地にしたはずの千葉からなぜ湘南まで?「昔通ってたので」。勝手知ったる気安さからだろう。ただ、香子夫人(34)は釣りに非協力的らしい。「魚は持って帰らないで。釣れなくてもいい、なんて呪いをかけられてます」。そのせいなのか小ぶりはリリース。カンパチ3匹をキープして帰途についた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。出船午前6時。乗合料金1万円(コマセ付き)

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る