×

仲間たちの支えで心温まるアユ3匹 気遣いに感謝!!酷暑の中で良型の引き堪能

[ 2019年8月19日 06:16 ]

椅子に座っての釣り。伊南川を涼風が渡っていく
Photo By スポニチ

 【100歳超えても釣りたい!】95歳の現役釣り師でスポニチAPCの太田宗家。酷暑にも負けず今年も竿を出した。体が健康であることはもちろんだが、釣り仲間たちがアユ釣りの現場で支えてくれる。

 先ごろ福島県西会津の伊南川へ行きました。東日本で一番遅く、7月中旬に解禁になる川です。山間の平地を流れる中級の川ですが、瀬あり、トロあり、素晴らしい川です。とりわけ初期から良型が交じるので人気があります。毎年、仲間たちと一緒に数回は通っています。

 もう一つの楽しみは宿です。中流区の福島県只見町にある住吉屋です。74歳になる当主の須江喜久三さんで16代目というう歴史的な宿です。食事の時なんかに、女将の和子さんらが、心を込めて作る伝統の郷土料理を横目に「生のキュウリと辛子味噌を持ってきて~」なんてわがままを言えるほど、まるで故郷の実家にでも帰ったような宿です。50年以上も続けて通っています。

 午後3時ごろに着くと、もう何人かの仲間が待っていました。前日組も川から上がってきました。数釣りの名手、宇都宮市の仲田邦夫さんは「27匹だよ。オトリは間に合うよ」と池に入れてくれました。船橋市の岡田輝さんは21匹とか。ほかは10匹前後が多いようでした。

 夜の食事会は大変盛り上がりました。

 翌日は釣りです。朝から真夏日です。10人全員が中流区の小塩橋下へ入りました。今季、上中流区で最も釣れているところです。思い思いに散っていきました。車置き場から200メートルほど上流まで歩き、水際に椅子を置きました。品川区の須藤昭夫さんと、いつも同行してくれる娘婿の足立区の田口慎治さんが道具一切を持って付き添ってくれました。大宮市の丸山晶さんは、熱中症にならないようにと、氷片をタオルにくるんだ首巻きをくれました。

 ゆるい瀬落ちで中央部に大きい岩が2つほど見える好場所です。7・5メートル竿で泳がせました。午前中に3匹、20センチ近い良型で、いい引きが楽しめました。釣りは数ばかりではない、と言われます。本当です。数にたどり着くまでの仲間たちの気遣いがあってのことです。数は少なくても心が温まります。

 午後3時まで釣った10人の成績は、21匹1人、11~18匹5人、5匹以下4人でした。

 ▼釣況 住吉屋旅館=(電)0241(76)2234。

 【釣り人掲示板】◎トップ21匹!!復興願って125人参加

 岩手県水上市の和賀川でこのほど、第1回「TOHOKU絆CUP鮎トーナメントチャリティー大会」が開かれた。昨年まで16年間続けられた「トヨタカップ」が一応終了した。ただ大きな協力目標にしてきた東日本大震災の復興が、いまだ道半ばのため、完了が実感できるまで力を合わせて続けようと、盛岡市の岩手トヨペット(元持雅行社長)を中心に県内の10数社が立ち上げた絆の大会である。

 参加選手は地元・岩手、宮城県を中心に大阪府、三重県などから125人。会場の和賀川下流区はダム放水がないため減水、アカ腐れもひどく、釣れるポイントが限られていた。入川順位の遅い選手は釣り場に苦心していた。決勝戦は20人で戦い、2時間でトップ21匹(オトリ2匹込み)10位で8匹型見ずもいた。

 ◆決勝戦成績(オトリ2匹込み、単位匹。同匹の場合は予選順位で決定)

 (1)小根田嘉一郎(岩手・岩泉町)21(2)北田猛(盛岡市)19(3)高井正光(奈良県・東吉野村)16(4)梶川耀司(大阪・和泉市)14(5)安田隆芳(青森・鰺ケ沢町)14(6)杣谷吉彦(青森・外ケ浜町)12(7)池田照彦(横手市)12(8)千葉隆仁(北上市)11(9)成田雄大(八戸市)10(10)平谷浩二(盛岡市)8=敬称略=

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る