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味わい絶品!魚の王様・マダイ~香川県直島町・直島~

[ 2019年8月14日 05:30 ]

涼しいナイトフィッシングで36センチのマダイをゲット
Photo By 提供写真

 毎日うだるような暑さだが、炎天下では釣りも過酷で厳しい。そんな時こそ、涼しいナイトフィッシングがお勧め。今回は魚体の美しさ、味わいの良さで魚の王様と呼ばれるマダイを狙って、香川県直島町の直島へ釣行。激流と大量に流れる海草に悩まされながらも、潮変わりのワンチャンスを捉えて36センチと26センチをゲットすることが出来た。(神戸投翔会・松尾幸浩)

 岡山県玉野市の宇野港から定期船を利用。わずか15分で直島・宮ノ浦港に到着したのは2日午後4時過ぎ。釣り場はフェリー乗り場の岸壁なので、思った以上に早く着いた。

 ここは足場も良く、ポイントは船の航路筋になっており、たっぷり水深があって潮通しも良い。毎年夏場になると50~60センチの大型が高確率で狙える好釣り場だ。早速、タックルを準備して夕マズメまで待機する。

 直島は玉野市の南約3キロの瀬戸内海に位置し、最近は芸術の島として海外にも有名。至る所にアート作品が点在し、この釣り場にも「赤カボチャ」のオブジェがあって、次から次へと外国人観光客が訪れるのでにぎやかだ。

 この日は大潮で満潮は午後11時ごろ。引き潮が北へ流れて好ポンイトの航路筋が狙える深夜0時前後にチャンスが到来する見込みだ。それでも暑い中で夕マズメからサオを出し、ユムシのエサで投げ釣りのセオリー通りに「遠・中・近」と投げ分けてアタリを待つ。

 夜までに35センチと40センチのチヌが連発でヒットしたが、これはリリース。暗くなり、山からの風が心地よく感じるころにアナゴが釣れ出したが、込み潮が急に速くなり、アマモの海草が大量に流れてラインや仕掛けに絡みつくトラブルが続出。仕方
なくサオを上げて、潮が緩むまで待機する。

 期待の潮が反転したのが日を跨いだ午前0時過ぎ。ゆっくりと北へ本命の潮が流れ出したので、速くなるまでのワンチャンスに賭けることに。今度はマダイの特効エサであるタイムシをたっぷり付けて、引き潮に乗せて航路筋を広範囲に探る。

 しばらくして、右側のサオからQDドラグが悲鳴を上げた。「来たぞ!」と飛びついてバシッと大合わせ。ズシッとした重量感が伝わってくる。ゴンゴンと頭を振って抵抗する好ファイトを楽しみながら慎重に浮かすと本命のマダイだ。計ると36センチもあった。鮮やかな桜色のボディーに艶めかしいコバルトブルーのアイシャドーが実に美しい。「ここまで来た甲斐があった」と思わずニンマリだ。

 その後も26センチを追加したが、また潮が速くなり残念ながら午前2時過ぎに納竿。大きさには少々不満が残ったが、見に来た漁師の方が「これぐらいのタイが一番うまいよ!」と言われて納得。刺身に塩焼き、煮付けを自宅で堪能した家族にも「うまい、うまい」と喜ばれ、釣り人冥利(みょうり)に尽きる釣果となった。今後は秋口まで26~35センチの数が出るようになる見通し。


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