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タチウオサマ~の本格ポワレ めりはりつけて輝く銀色ボディーGET

[ 2019年8月4日 06:36 ]

鋭い歯が特徴。釣られて悔しそう                              
Photo By スポニチ

 【一釣一品食べま専科】タチウオのポワレもどきを食す。これから冬場までロングスパンの人気者。攻め方は時季によって違うが、ここは川崎・中山丸の餌釣りサマーバージョンで。(スポニチAPC・町田 孟)

 漢字で書けば太刀魚ね。いかにもでしょ。銀色に輝くボディーは色気たっぷり。むしゃぶりつきたくなるよねえ。フフフ。ところが隠し持つ牙。ここはアマゾン川かっていうくらい。怪女、いや怪魚じゃ。

 体を包むあの銀粉。イシモチ同様、模造真珠やマニキュアにも使われているとか。くわえタバコで足を組み、とんがった爪に塗っているお姉さん。昭和の場末のバーを思い出すね。背中に跡がついてサ、なーんて見えを張ったことあるんじゃない?イヤハヤ…。

 【釣戦】中山勝之船長=写真=の「夏タチ初めてじゃないでしょ」。きつめの一言にもあえて基本動作を懇願した。仕掛け7号2メートル。オモリは潮具合によって40、60、80号を使用。

 「今の時季はルアーの延長と考えて。竿先を水面からヘソくらいまでピシッとしゃくる。小魚がヒョイヒョイと逃げる動作に反射的に飛びつかせる」。メリハリをつけた方が効果的なんだナ。
 誘い上げのリール回転は「4分の1から8分の1。当たりがあったら頂き同然。その場で3、4回しゃくってみてよ。食わなきゃ細かく上に誘って」。慣れとおごりのあかを落とすにゃあ初心に帰るのみ。そしたらご褒美が、ネ。

 【クッキング】ポワレってフランス語のフライパンが語源とか。本道はダシで蒸し焼き。でも最近の日本ではソテー、ムニエルとの境界線が曖昧らしい。

 カレー風味にしよう。20センチほどのぶつ切りにして塩を振る。小麦粉とカレー粉を少し混ぜ、薄~く振り掛けておく。フライパンにオリーブオイルを敷き、バターをたっぷり溶かす。後は中火で時折オイルを掛けながら両面に焦げ目を。アラで取ったダシを少し加えフタをすると本格っぽくなるね。

 夕食前、外出から戻った家人。「おなかすいた~。白身に品があるのにカレー味にしなくてもいける、これ」。差した指先はシルバー!?

 ○…渡辺幸之さん(71=川崎市)は既に会社をリタイア。「サンデー毎日です」。釣りは月に2回ほどだ。それでも毎年秋には北海道に遠征している。「現役時代の友人がいてね」。サロマ湖のマガレイや十勝川水系のアメマス、イワナ、ニジマスなどを狙うお楽しみツアー。「あっちにはタチはいないので送ってあげると喜ぶ」。出だしの不調を取り戻す勢いで20匹超を確保。いい“お中元”になりそうだ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、川崎・中山丸=(電)044(233)2648。出船は午前6時45分。乗合料金9800円(餌、氷付き)

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