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駆け引きに勝て!! 狙え!!超ド級カンパチ 焦るな!!動き読んで早合わせ厳禁

[ 2019年7月25日 08:28 ]

大当たり!4匹目に10キロ級をヒットした増田さん 
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】銭洲のカンパチが面白くなってきた。平均5~6キロで時折、10キロ超級も出る。朝方釣ったムロアジを餌にした泳がせ釣り。最適な25センチ前後の“チビムロ”は釣り放題。後は本命の当たりを待つだけ。さて、どう狙う?(スポニチAPC・林 悠二)

 [下田・龍正丸] 巨魚の宝庫で知られる銭洲。中でも“モ・ヒ・カン”は釣り人たち羨望(せんぼう)の的。モ=モロコ、ヒ=ヒラマサ、カン=カンパチ。龍正丸では数年前に74キロの超ド級カンパチが釣り上げられ世界記録をマークしている。
 今季の最大は今のところ24キロだが、大物は群れで回遊している。

 「大物に備えて準備は万全に。ハリス30~40号で狙って」と注意を促す鈴木豊船長。

 下田から神津南沖の銭洲まで航程約4時間。

 一発大物を狙って竿を出すのは7人。ネープルス前でまずは餌のムロアジ釣りから。片天70号、スキンサビキを指示ダナの15メートルに送ると即当たり。20~25センチが鈴なり。40分で30匹強。

 さあ、準備万端。鼻掛けにしたムロを60メートルダチで泳がせ釣りの開始だ。スタートして5分、右舷トモで船中第1号!6キロ(80センチ)級をスタンディングで浮上させたのは、横浜市の増田聖史さん(42=自営業)。その後数分間で続けざま3匹ゲットした。

 「当たりが出たところで止め、食い込むまで20秒待ちました」と増田さん。

 「ヒット!」「あ、こっちもだ」――船内アナウンスに活気づく。左舷側で早々に3匹目を上げたのは幸手市の坂口和彦さん(53=自営業)。

 「アカイカ餌は一発食いが主流だけど、ムロは暴れてからが勝負。早合わせは禁物。バレたり、餌が抜かれますからね。駆け引きがこの釣りの魅力」のよう。

 場所を移すたびに当たりが出るが、走られたりオマツリでバラシもある。

 当日のトップは、しなやかなナイロンハリス30号×2メートルを使った坂口さんで5匹、増田さんはツムブリを交えて4匹。2匹が2人で1匹2人。オデコ1人。サイズは5~6キロ、最大10キロだった。

 ◆高級五目釣り

 本命カンパチ狙いの合間に、コマセ釣りで五目も釣る。銭洲の“鉄板”で、800グラムもある良型アオダイ、ウメイロ、マダイ…どれも高級魚。3本バリにパーフェクトもザラで、クーラーがたちまち埋まった。

 ◆大物こう狙え!

 餌に最適な小型ムロ。これさえあれば百人力。鼻掛けや背掛けで狙うが、増田さんは背掛け。坂口さんは鼻掛けを通している。

 餌を付けた仕掛けが着底したら、根掛かり対策で即2メートル底を切り、誘いの巻きに入る。1メートルずつ10メートルほど上まで誘い、当たらなければ戻してまた下から誘い上げる。途中でムロが暴れたら、これが大物襲来の合図だ。イカ餌と比べてムロは食い込みが遅れる。“暴れ”は基本的に低く、3~4メートルで現れる。ここで巻き上げを止めて食い込みを待つ。しかし当たりが出た時に仕掛けを上げたり下げると、一気に食い込むこともあるようだ。ルアー釣り同様、誘いに変化を付け、餌をアピールするのが決め手に。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、下田・龍正丸=(電)0558(22)3935。乗合は午前0時に港集合、料金はコマセ、氷付き3万円。ムロ用の特選サビキ600円。 

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