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ヘラブナ 浅ダナでうれしい悲鳴「腕痛い」 夏本番には束の予感

[ 2019年7月18日 07:04 ]

尺上を次々と釣り上げていた山本さん                              
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】埼玉県毛呂山町の鎌北湖は別名「乙女湖」とも呼ばれる静かな湖。夏本番を迎えたヘラブナはポイントを真っ黒にして集まり摂餌、竿をしならせ湖面を跳びはねる勢いで玉網に収まる。ヘラ師は「腕が痛い」とうれしい悲鳴だ。(スポニチAPC・上田 観水)

 静かな湖畔でヘラ釣りを楽しもうと訪れる。ひんやりした空気の中、散歩を楽しみながら一巡すると、福寿ワンドで山本清三さん(69=自営業、朝霞市)は15尺竿で底釣りだ。

 「ジャミとヘラが共に寄りすぎ、アオリでウキが沈没気味に入るように自分で操作するとダメ。考えずになんとなくなじませるのが成功しています」

 すんなり立ったウキがタナに届く寸前のサインはモヤモヤ。これを見送って一呼吸置くとツン。浅ダナとあって跳び上がるような引きに「腕が痛い」とうれしい悲鳴で尺上(30センチ級)を36匹釣り上げお昼で納竿だ。

 13尺竿、両ダンゴで釣りを始めると、すぐに水面近くへ魚影は色濃く浮かび雰囲気が悪いとあって10尺竿に替える。餌打ちゾーンを変えたり、広げる、などでガサベラとジャミの動きをけん制。食い気のある魚を追わせ集めるとズバッ、ズバッと会心の当たりで乗り始め30匹を超えた。

 鎌北湖は10月から耐震補強工事のため、排水するので釣りはお休み。毛呂山町産業振興課によると22年1月に再び貯水を開始する予定。

 準山上湖とあって近づく夏本番にも涼風と木蔭の中で束釣り(100匹)の期待はかなえられそうだ。

 ◎ポイント

 (1)エン堤~福寿ワンド=良型が多くエン堤は土手の傾斜。ワンドはすり鉢状、出っ張りはドン深で長竿を使用の浅ダナから深宙釣りが効果的。

 (2)桜並木=魚影が濃く人気No・。12尺竿から底釣り可能だが長竿で深宙攻めに良型多し。浅ダナや上流部は小ベラが多い傾向。

 (3)山水ワンド=パールハウス~ユースホステルはドン深で宙釣り。対岸~流れ込みはカケ上がりで竿なりポイントが多く好釣りが多い。

 ▼釣況 保勝会=(電)049(295)2650。入漁料は時間にかかわらず1日1200円。

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