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“悪い流れ”何の 友釣りで数伸びた

[ 2019年6月29日 07:19 ]

多めの水量にやや苦戦
Photo By スポニチ

 【2019アユ】釣りやすく数がそろう今季のアユ友釣りは天候不順のために釣果はいまひとつ。そんな中、今や東京近郊ではもっとも人気がある山梨県の桂川やその支流の葛野(かずの)川に出掛けてみた。(スポニチAPC 恩田 誠)

 相模川の上流部にあたる桂川は、途中に相模湖があるためアユの天然遡上(そじょう)は望めない。その一方、川の規模に比較すると圧倒的な数の放流があり、その大半が琵琶湖産アユのため、美しく追いの良いものが多数釣れる。

 渓谷が多いために入川できる場所が限られるので、釣り場は結構混雑する。それでも魚影が濃いのでポイント探しには困らない。

 足場がやや悪く急流の多い中流域に比べ、上流部にある猿橋公園下や支流の葛野川は平たん部を流れるので釣りやすいポイントが多い。さすがに駐車場付近は混雑するものの歩きやすい地形のため、移動は容易で釣り場を探しやすい。

 今回は、私の友釣りの師匠である日野市の川久保富男さん(59=自営業)と恵美子夫人に同行し、葛野川の上流部の七保堰堤(えんてい)下で竿を出した。

 大雨の後だったので水量が多く、いつもならば穏やかな流れもこの日はかなり速め。浅めのチャラ瀬を泳がせ釣りで探ると数が伸びる場所なのだが、今回は大石の裏を探るのがやっとという状況。

 それでも恵美子さんが活躍し、13~16センチと例年に比べてやや小ぶりサイズながらしっかり数を伸ばした。流れが少しでも緩い場所を探し、オトリを疲れさせない釣りを徹底したのが奏功した。

 人気河川とはいえ、葛野川は本流ほど釣り人が多くないので、ポイントを探り歩く釣りが可能。水量が多かったこの日は別として、平水に近い状態なら河原は歩きやすいので移動は容易だ。

 私の場合、通常は中流部にある宮古橋上の穏やかな流れの場所で天然アユを数匹確保し、それから狙いたいポイントを探しながら徐々に上流部を目指す。途中に流れがふた筋に分かれる場所があるので、ここでは中央に立って左右の岸近くを探ると数が伸びる。

 良型を狙うなら、堰堤の下流にある橋の上下のザラ瀬がお薦め。なおこの付近は枝が川を覆っている場所が多いので、上方にも注意を払うこと。

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