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雨期ウキ 梅雨入り 夏ベラの束

[ 2019年6月16日 07:20 ]

河合さんは“技アリ”の餌打ちで良型を釣り上げた                               
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】山梨県精進湖は、梅雨と共にタナを上げた乗っ込みで地ベラの爆釣が始まった。30~40センチ超級の束釣りも。豊富なポイントでビギナーやベテランも夏ベラ釣りが満喫できる。(スポニチAPC  上田 観水)

 梅雨時は乗っ込みの最盛期とあって束釣り(100匹)を夢見て訪れた。

 矢鼻では山あいを抜ける強風にもめげず河合是夫さん(61=会社員、小淵沢市)が竿を出していた。

 「前日、13尺竿の深宙釣りで48匹釣れたが、きょうの当たりはスレとブルーギルが多くヘラは3匹」。

 9尺竿で1メートル強のタナを「20歳の頃に水元公園(葛飾区の釣り場)で習い覚えた」という回転の速い餌打ちで攻める。だが触りだけで決め当たりの出ない乗っ込みの合間によくあるガサベラ(餌慣れのヘラ)の激しい動きに翻弄(ほんろう)されているようだ。

 筆者は15尺竿、「凄麩(ふ)」=チョウチン仕様=で深宙釣りを始めると、餌がタナに届く途中でツンツン、ファー、ズバッ。これがスレ当たりや空ツンとあって、ガサベラとの知恵比べを余儀なくされた。

 風流れも出てウキのサイズアップや上餌の微調整、食わせ餌も「野釣りグルテン・ダントツ」に替え若干待ち釣りの中で38匹を数えた頃には風雨が一段と強くなった。河合さんも30匹釣り上げ、「フナ(27)超えもした」とヘラ師の合言葉。

 「夏の精進湖は束釣りで爆釣」と再挑戦を胸に誓って納竿だ。

 ◎ポイント

 (1)須貝~村浜=ボート釣りは最深部を控え大型ベラが多く、束釣り(100匹)もある。矢鼻~須貝は砂地で乗っ込みの回遊路だが足は早い。

 (2)中の湖~藤蔵=藤蔵から湖の中央に向かって張られたロープは実績上昇で人気。藤蔵のカケ上がりや中の湖は岩場で宙釣り、良型多し。

 (3)釜畑~赤池=赤池は20~25センチ級の放流ベラが多く浅ダナ釣り。端山から本湖に向かうと尺上が多くなり深宙~底釣りがお勧め。

 ◎攻略法  人気釣り場にありがちなガサベラ対策は段差釣りがお勧め。

 (1)仕掛け=上バリは大きく下は小。上餌を考慮して、浅ダナは立ちの早い小ウキ。深宙はトップを長くゆっくり立つタイプのウキが効果的。

 (2)餌=浅ダナの上餌は「マッハ」主体でバラける餌の中へ食わせ餌を漂わせる。深宙では、バラける餌を追いかけさせながら漂う食わせ餌をタナへ。上餌が落ちた後も勝負。ウキの状態で2、3度誘いを掛ける。

 下餌はバラけ後も繊維が残るグルテン餌や麩餌「一発」が効果的。

 ▼釣況 民宿・村浜荘=(電)0555(87)2436。入漁料500円。貸しボート3000円。

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